ETCカードは、有料道路の通行料金を支払うためのカードです。ETCを利用して有料道路を走行するためには、ETCカードの発行とあわせて、ETC車載器の取り付け・セットアップが必要です。
ETC専用料金所は増えており、ETCカードは有料道路を利用する方にとって欠かせないものになりつつあります。
本記事では、ETCカードの準備や使い方、支払方法を解説します。正しく使うための注意点も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事のポイント>
- ETCカードの発行から車載器のセットアップ、ETCレーンの通過まで使い方の全体像がわかる
- 有効期限の確認やETCカードの持ち歩きなど、トラブルを防ぐための注意点を整理
- ETC割引やマイレージサービスの登録方法など、おトクに使うコツも解説
目次
ETCカードの使い方 ETCカードの利用代金を支払う方法 ETCカードを使用するときの注意点 ETCカードのおトクな使い方 ETCカードの発行はライフカードがおすすめ ETCカードを発行して快適・おトクなカーライフをETCカードの使い方
ETCカードの発行から利用までの流れは、以下のとおりです。
- ETCカードを発行する
- ETC車載器を購入する
- ETC車載器のセットアップを行う
- ETCカードを車載器に挿入する
- 有料道路でETCレーンを通過する
上記のとおり、有料道路でETCレーンを通過するためには、ETCカードの発行に加えてETC車載器の購入・セットアップが必要です。以下で詳しく解説します。
①ETCカードを発行する
有料道路の通行料金を支払うためのETCカードを発行しましょう。個人向けのETCカードには、主に以下の2種類があります。
- クレジットカード会社のETCカード
- ETCパーソナルカード
クレジットカード会社のETCカードは、クレジットカードの追加カードとして発行できるカードです。クレジットカードの発行と同時に申込む、またはすでにお持ちのクレジットカードで新たにETCカードを申込む方法があります。
いっぽう、ETCパーソナルカードは、6つの道路会社が共同で発行するETCカードです。クレジットカードを持っていない方でも発行できますが、月平均利用額の4倍をデポジット(保証金)として預託しなければなりません。
2023年3月1日以降は、月あたりの利用額が2,500円以下の場合、デポジット額は3,000円・5,000円・10,000円から設定できます。
また、1枚につき1,257円の年会費が発生します。
②ETC車載器を購入する
ETC車載器は、通行料金の支払いに必要な車両情報を料金所のアンテナと無線通信するための機器です。構造や設置方法によって、大きく以下の3つのタイプに分類されます。
【ETC車載器のタイプ】
| 区分 | 特徴 | 設置場所 | おすすめの方 |
|---|---|---|---|
| 2ピースタイプ | ETCカードを挿入する本体とアンテナが一体となったタイプ。ダッシュボードに取りつける | ダッシュボード上など、無線通信を妨げない場所 |
|
| 3ピースタイプ | 本体とアンテナが分離したタイプ。小型のアンテナをダッシュボードに取り付け、本体の設置場所は自由に決められる | アンテナはフロントガラス付近、本体は足元やコンソール内など |
|
| ビルトインタイプ | 車両に組み込まれたタイプで、車のオプションとして選べる | コンソールボックスや運転席周りなど車種によって異なる |
|
2ピースタイプは価格が抑えられる反面、ダッシュボード上に設置するため外から目につきやすく、見た目が気になる場合があります。また、ETCカードは降車時に抜く必要があるため、取り外しやすい位置にある点にはメリットもあります。
3ピースタイプは本体を目立たない場所に収納できるため、車内の見た目をすっきりさせたい方に適しています。
ビルトインタイプは内装との一体感に優れますが、主に新車購入時のオプションとして選択されるものであり、用意されていない車種もあります。
なお、ETC車載器は主に自動車販売店、自動車部品販売店、カー用品販売店、家電量販店などで購入できます。
③ETC車載器のセットアップを行う
次に、ETC車載器を車両に取り付け、セットアップを行います。
セットアップとは、車両情報(車種の区分やナンバーなど)を登録する作業のことです。暗号化などの専門的な処理が必要となるため、「セットアップ登録店」として認められた店舗でのみ行えます。登録されていない店舗やご自身ではセットアップはできません。
以下のものを用意し、登録店でセットアップの申込みをしましょう。
- 車載器
- 車検証
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 委任状(代理人が申込む場合)
店舗によっては、ETC車載器の購入・取り付け・セットアップをセットで依頼できる場合もあります。
④ETCカードを車載器に挿入する
車のエンジンをかけたうえで、以下の手順でETC車載器の本体にETCカードを挿入します。
- ETCカードのICコンタクト面(金属端子のある面)の向きを確認する
- カードの向きを車載器の挿入口に合わせて奥までしっかり差し込む
- 音声案内やランプの点灯で読み込みが完了したことを確認する
ETCカードが正しく読み込まれると、「ETCカードが挿入されました。」などの音声案内が流れます。読み込みには数秒かかるため、音声やランプで利用可能な状態になったことを確認してから走行しましょう。
なお、ETCカードの向きや差し込みが不十分だと、正常に読み取れずエラーが表示されることがあります。
エラーが出た場合は、一度ETCカードを抜いてICコンタクト面に汚れや傷がないかを確認し、再度挿入してください。それでも解消しない場合は、ETCレーンを通過できない可能性があるため、一般レーンまたはサポートレーンで係員の指示に従ってください。
⑤有料道路でETCレーンを通過する
ETC車載器にETCカードを挿入した状態で、有料道路料金所のETCレーンを停車せずに通過します。レーンの表示を確認し、誤進入に気を付けましょう。
また、ETCレーンに進入する際は時速20km以下に減速し、開閉バーが作動したことを確認してから通過します。
⑥ETCカードを車載器から取り出す
有料道路の走行を終えたら、車を安全な場所に停車させてからETCカードを車載器から取り出しましょう。取り出しの手順は以下のとおりです。
- 車載器のイジェクトボタンを押す、またはETCカードをまっすぐ引き抜く
- ETCカードが排出されたら、そのまま丁寧に取り出す
- 音声案内やランプの消灯で取り出し完了を確認する
取り出しの操作方法は車載器の機種によって異なり、ボタンを押してETCカードを排出するタイプと、手で引き抜くタイプがあります。
いずれの場合も、斜めに力を加えたり強く引っ張ったりすると、ETCカードのICコンタクト面や車載器内部の端子を傷める原因になるため、まっすぐ丁寧に操作することが大切です。
取り出したETCカードは、財布やカードケースなど決まった場所に保管しましょう。車内に置いたままにすると、高温による変形・故障の原因となるほか、カード会社の利用規約上も適切ではありません。
ETCカードの車内放置を防ぐために、降車時の取り出しを習慣にしましょう。
ETCカードの利用代金を支払う方法
ETCカードの利用代金は、一般的にクレジットカードの利用分とまとめて請求され、後日引落とされます。
クレジットカードの会員ページやスマホアプリなどで利用明細を閲覧できるため、こまめに確認して確実に支払いましょう。クレジットカードによっては、1回払いだけでなく、分割払い・リボ払いなどを選択できる場合があります。
ETCパーソナルカードの場合は、申込時に登録した金融機関口座から利用代金が引落とされます(月末締め・翌月27日支払い)。なお、デポジット(保証金)を毎月の利用代金の支払いに充てることはできません。
ETCカードを使用するときの注意点
ETC車載器の取り付け・セットアップが完了していれば、ETCカードを挿入して走行するだけでよいため、使い方自体は難しくありません。
ただし、ETCカードの注意点を知らずに利用すると、トラブルや事故などにつながる可能性があります。安全かつ正しく利用するために、以下の注意点を押さえましょう。
- 有効期限が切れていないか確認する
- ETCレーンの表示を確認する
- ETCレーンは時速20km以下で通過する
- ETCレーンがない料金所では一旦停止して精算する
- 車を離れるときはETCカードを持ち歩く
- ETCカードは家族間でも貸し借りできない
- ETCカードは家族間でも貸し借りできない
- ETCレーンでトラブルが起きたときは係員の指示に従う
有効期限が切れていないか確認する
有効期限が切れたETCカードでETCレーンを通過しようとしても、開閉バーは開きません。クレジットカードの本カードとETCカードの有効期限が一致していない場合もあるため、ETC車載器に挿入する前に確認しましょう。
なお、ETCカードの有効期限が近づくと、新しいETCカードが郵送されるため、原則としてご自身での更新手続きは不要です。有効期限が切れている場合は、新しいETCカードが届いているか確認してください。
ETCレーンの表示を確認する
料金所が近づいたら、ETCレーンの表示を確認しましょう。
ETCを利用できるのは、「ETC専用」レーンと「ETC/一般」レーンのほか、「ETC/サポート」や「サポート」レーンがあります。サポートレーンは、ETCのトラブル時などに係員が対応するためのレーンです。
赤いランプが点灯しているレーンや「閉鎖中」と表示されているレーンは通行できません。
ETCレーンに進む際、急に車線を変更すると事故につながる可能性があるため、後方を確認し、余裕を持って変更しましょう。
また、「ETC/一般」レーンはETCを使っていない車も通行します。前の車が料金所で停車して料金を支払う可能性があるため、車間距離を十分に取りましょう。
ETCレーンは時速20km以下で通過する
ETCレーンには、時速20km以下に減速したうえで進入し、開閉バーが開いたことを確認してから徐行で進みましょう。
ETC車載器とアンテナの無線通信が正常に行われなかった場合、ETCレーンの開閉バーが開かないことがあります。また、前の車がETCレーンを通行する際、以下のような理由で開閉バーが開かず、急停車することも考えられます。
- ETCカードの挿し忘れ
- ETCカードの挿し込みが完全でない
- ETCレーンに誤って進入した
ETCレーンを通過する際は、いつでも安全に停止できる速度で通行することが重要です。
ETCレーンがない料金所では一旦停止して精算する
料金所によっては、「一般」レーンのみで、「ETC専用」や「ETC/一般」レーンがない場合もあります。ETCが使えない場合は、一旦停止し、精算して進みましょう。
【ETCが使えない場合の対処法】
| 入口でETCが使えない場合 |
|
|---|---|
| 出口でETCが使えない場合 |
|
※出典:
NEXCO西日本 トクトクETC ETCで走ろう会オフィシャルサイト「さあ、いよいよ出発!!」を元に筆者作成
車を離れるときはETCカードを持ち歩く
車から離れる際は、ETC車載器からETCカードを抜き取り、ご自身で携帯する必要があります。ETCカードを挿しっぱなしで車を離れると、車内の温度変化によってETCカードが使用できなくなる可能性があるほか、不正利用時に補償の対象外となる場合があります。
なお、ETC車載器とETCカードの組み合わせは自由です。したがって、ご自身のETCカードを、家族や友人から借りた車やレンタカーに搭載されているETC車載器に挿入して使用することは可能です。
ETCレーンでトラブルが起きたときは係員の指示に従う
ETCカードの挿し忘れや通信エラーなどが原因で、ETCレーンの開閉バーが開かないことがあります。万が一バーが開かなかった場合は、慌てずに以下の対応を取りましょう。
- 開閉バーに接触しないようその場で停車する
- ハザードランプを点灯して後続車に知らせる
- レーンに設置されたインターホンや呼び出しブザーで係員に連絡する
- 係員の案内に従って対応する
このとき、絶対に車をバックさせてはいけません。後続車との重大な事故につながるおそれがあり、危険です。また、車から降りてレーン内を歩くことも禁止されているため、車内で窓を開けてインターホンの案内を待ちましょう。
入口料金所でバーが開かなかった場合は、係員の指示に従い通行券を受取ります。出口料金所の場合は、ETCカードを係員に提示して精算する流れになります。
なお、万が一バーが開かない状態で通過してしまった場合は、速やかに高速道路会社に連絡し、通行料金の支払いについて確認してください。
ETCカードは家族間でも貸し借りできない
ETCカードを利用できるのは、クレジットカードと同様に名義人本人に限られます。家族間であっても貸し借りはできません。家族がETCカードを使う場合は、家族名義のETCカードを発行しましょう。
なお、ETC車載器とETCカードの組み合わせは自由です。したがって、ご自身のETCカードを、家族や友人から借りた車やレンタカーに取り付けられたETC車載器に挿入して使用することは可能です。
ETCカードのおトクな使い方
ETC割引やETCマイレージサービスを活用すれば、ETCカードをよりおトクに利用できます。
- ETC割引を活用する
- ETCマイレージサービスに登録する
上記に加え、ETCカード発行時の手数料や年会費がかかるかどうかも確認しておきましょう。クレジットカードによっては、一定の条件を満たすと発行手数料や年会費が無料でETCカードを発行できる場合があります。
ETC割引を活用する
ETCカードを使うと、さまざまな割引を受けられます。
【主な割引制度】
| 割引制度 | 内容 |
| 深夜割引 | 深夜(0~4時)、約30%割引 |
| 休日割引 | 土曜・日曜・祝日、約30%割引 |
| 平日朝夕割引 | 毎月の走行回数に応じて最大50%分を還元 ※ETCマイレージサービスへの登録が必要 |
※出典:
NEXCO西日本「ETC・割引情報」を元に筆者作成
地域限定割引を行っている道路会社もあるため、うまく活用して負担を抑えましょう。
なお、深夜割引については今後見直しが予定されています。主な変更点は以下の3つです。
- 割引の適用時間帯が現行の0時~4時から22時~翌5時に拡大される予定
- 割引適用時間帯に走行した距離分のみが割引対象になる予定
- 割引の適用方法がETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードへの後日還元型に変わる予定
見直し後はETCマイレージサービスへの事前登録が必要になるため、まだ登録していない方は早めに手続きしておくとよいでしょう。運用開始日時については、決まり次第NEXCO各社から発表される予定です。
ETCマイレージサービスに登録する
ETCマイレージサービスとは、ETCカードの通行料金に応じてポイントがたまるサービスです。無料で登録でき、年会費もかかりません。たまったポイントは還元額(無料通行分として利用できる金額)に交換でき、通行料金の支払いに充当できます。
また、ETCマイレージサービスに登録すると「平日朝夕割引」の対象にもなるため、高速道路を定期的に利用する方は忘れずに登録しておきましょう。
登録はETCマイレージサービスの公式サイトからWEB上で行えます。手続きの流れは以下のとおりです。
- 公式サイトの新規登録ページにアクセスし、メールアドレスを入力する
- 届いたメールに記載されたリンク先で必要情報を入力する
- 登録完了後、マイレージIDがメールで届く
登録時に必要な情報は、氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスのほか、ETCカード番号と有効期限、車両番号(ナンバープレートの4桁)、車載器管理番号(19桁)です。
車載器管理番号はセットアップ時に発行される「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」に記載されているため、手元に準備してから手続きを進めるとスムーズです。
ETCカードの発行はライフカードがおすすめ
ライフカードでは、初年度年会費無料のライフETCカードを発行できます。さらに、カード(ETCカードを含む)を年に1度でも利用すれば、翌年の年会費(1,100円)が無料になります※。
※1
ETCカードを追加するカードが年会費有料の場合、あるいはビジネスカードの場合は翌年の年会費が無料です。
※2
一部の提携カードは次年度以降550円(税込)かかります。
また、ライフETCカードの利用明細は、ライフカードの利用分とあわせて「LIFE-Web Desk」や「LIFE-Web Deskアプリ」からいつでもご確認いただけるため、手間がかかりません。ただし、ETCご利用分の明細が反映されるタイミングにタイムラグがある点は注意が必要です。
ライフカードでは、入会初年度のポイントが1.5倍、お誕生月のポイントが3倍になるなど、ポイントがたまりやすいサービスもご用意しています※。
※
ETCカードのご利用分はポイント付与の対象外です。
ETCカードを発行したいとお考えの方は、ぜひライフカードをご検討ください。
ETCカードを発行して快適・おトクなカーライフを
ETCを利用して有料道路を通行するためには、ETCカードの発行とETC車載器の取り付け・セットアップが必要です。セットアップが完了すれば、ETCカードを挿入して走行するだけでETCを利用できます。
ETCカードを利用すれば、有料道路をスムーズに走行できるだけでなく、各種割引が受けられる、ETCマイレージサービスでポイントがたまるなどのメリットもあります。ETCの正しい使い方を把握し、ご自身に合ったETCカードで快適・おトクなカーライフを送りましょう。
ライフカードでは、初年度の年会費が無料で、年に1回でも利用すれば翌年の年会費が無料になるライフETCカードを発行できます。ETCカードを発行したいとお考えの方は、ぜひライフカードをご検討ください。