クレジットカードの締め日と引落日の仕組みを解説

クレジットカードには、カードの利用代金が口座から引落とされる「引落日」と、利用金額を集計する「締め日」が設けられています。
引落日と締め日の関係を把握しておくと、請求金額の支払いを問題なくできるほか、支払方法の変更も可能です。
本記事では、クレジットカードの引落日や締め日の仕組みを解説します。
残高不足となった場合の影響や対処法、残高不足を防ぐための方法も紹介します。
クレジットカードの引落日と締め日の仕組み
クレジットカードは、1ヶ月の間にカード会社へ到着した売上データがまとめられ、後日登録した口座から引落とされる「後払い式」が特徴です。まずは、クレジットカードの利用で大切な「引落日」と「締め日」の関係を見ていきましょう。
クレジットカードの引落日とは?
引落日とは、カード申込時に指定した金融機関口座からカード利用分が引落とされる日のことです。引落日はカード会社によって異なります。たとえばライフカードの場合、27日もしくは3日が引落日となっています(指定した金融機関により違いがあります)。
クレジットカードの締め日とは?
締め日とは、1ヶ月の間にカード会社へ到着した売上データを集計する締め切日のことです。
たとえば、毎月15日が締め日で5日が引落日の場合、前月16日から当月15日(締め日)までにカード会社へ到着した売上分が集計されます。
前月の締め日の翌日から当月の締め日までが合算されるため、前月15日は入らず、当月15日は入ります。その後、集計された金額は引落日である翌月の5日に指定した金融機関の口座から引落とされます。
注意点は、締め日に請求金額が確定されるわけではないところです。上記の例の場合、毎月15日の締め日のあと、一定期間後に請求金額が確定し(確定日)、確定した金額が翌月5日に引落とされます。
そのため、締め日や締め日の翌日では、クレジットカードの会員ページから引落額を確認できません。引落額の確定を知らせるメール、もしくは引落日直前に会員ページを開き、正確な引落額を確認するようにしてください。
引落日や締め日が土日祝日と重なる場合
引落日が土日祝日など金融機関の休業日と重なった場合は、一般的に翌営業日に引落とされます。多くの場合、次回の引落日をカード会社の会員サイトや専用アプリで確認できます。
いっぽう、締め日の場合には土日祝日は関係ありません。土日祝日と重なっても翌営業日などにずれることはなく、契約書で定められた日までにカード会社へ到着した売上データが集計されます。
クレジットカードの決済日と売上登録に関する注意点
クレジットカードは締め日を起点に1ヶ月間の利用分を集計しますが、締め日以前にカード決済しても、必ずしもその日の利用分が集計期間に入るわけではない点に注意しましょう。
たとえば、締め日が5日のクレジットカードを4日に利用しても、加盟店での売上処理のタイミングやカード会社へデータを送った日が6日以降の場合は、翌月の利用分として集計されます。
また、オンラインストアで商品を購入した場合は、決済日ではなく発送日に売上が登録されることがあります。詳細は利用明細で確認しましょう。
引落日に残高不足だったときの影響と対処法
もし、引落日に口座残高が足りなかった場合はどのようになるのでしょうか。以下、残高不足となった場合の影響と対処法を解説します。
引落日に口座残高が足りないときに起こること
引落日に指定した金融機関口座の口座残高がカード利用分の金額に満たないと、当然のことながらカード利用分の引落しができません。引落しが実施できないときは、次の事柄が起こるリスクがあります。
- クレジットカードが利用できなくなる
- カード会社から連絡が来る
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報機関に延滞履歴が登録される
それぞれのリスクについて解説します。
クレジットカードが利用できなくなる
引落日にカード利用分を引落しできないときは、クレジットカードの利用が停止されます。ショッピングでの支払いやキャッシングが一時的にできなくなるため、注意が必要です。
支払期日が過ぎたカード利用分の支払いをすれば、再度利用できるようになることが一般的です。しかし、カード会社によって対応が異なるため、支払日を過ぎたときや支払日までに支払えないことが判明したときは、速やかにカード会社へ連絡してください。
カード会社から連絡が来る
カード会社から、支払いを促す連絡が届きます。カード会社によって連絡方法は異なりますが、電話やメール、ハガキなどが一般的です。
ハガキの場合は送付時間がかかるため、支払い後に入れ違いになって連絡を受取ることもあります。その場合は放置しても問題ありませんが、請求金額を正しく支払えたか気になるときはカード会社に問い合わせ、確認しておきましょう。
遅延損害金が発生する
支払期日に遅れたペナルティとして、遅延損害金が発生することがあります。遅延損害金は滞納した金額(請求金額)と遅れた日数で計算するため、支払いが遅くなればなるほど高額になるため注意してください。
信用情報機関に延滞履歴が登録される
支払期日までに請求金額を支払わなかったという事実が、信用情報機関に登録されます。
信用情報機関とはクレジットカードやローンの利用情報を管理する機関です。クレジットカードやローンに申込むと、金融機関は申込者の情報を信用情報機関に問い合わせて確認するため、延滞履歴があるとクレジットカードやローンの審査に不利になる可能性があるでしょう。
なお、延滞履歴を信用情報機関に登録するタイミングは、カード会社によって異なります。支払期日を過ぎたらすぐに登録される可能性もありますが、しばらく待ってから登録手続きをするカード会社もあります。いずれにしても1日でも早く請求金額を支払い、延滞を解消することが大切です。
引落しができなかった場合の対処法
残高不足で引落しができなかったときは、そのまま放置してはいけません。速やかに次の方法で対処してください。
- 再引落日を確認する
- カード会社に相談する
- 指定された方法で支払う
順に解説します。
再引落日を確認する
カード会社によっては再引落を実施していることがあります。再引落日を設定している場合には、カード会社に連絡しなくても自動的に引落しが実施されるため、指定された日までに登録した口座に請求金額を入金してください。
再引落日については、カード会社の顧客専用電話や会員ページなどで確認できます。ただし、すべてのカード会社で再引落を実施しているわけではありません。再引落を実施していない場合は、カード会社に速やかに相談しましょう。
カード会社に相談する
再引落日の設定がないときや、再引落日までに支払えないとき、支払いの目途がつかないときは、すぐにカード会社に相談しましょう。放置せずに連絡することで、解決策が見つかることもあります。
指定された方法で支払う
カード会社に相談すると、請求金額の支払方法と新しい支払期日が案内されます。指定された方法で、新しく設定された支払期日までに支払うようにしましょう。
指定された支払方法や支払期日で支払えないときは、すぐにカード会社に相談してください。別の方法や期日を提案してもらえるケースもあります。
カード会社からの督促状や連絡を無視してはいけない
引落日に口座残高が足りないと、カード会社から催促状や連絡がくることがあります。カード会社からの督促状や連絡を無視するのは絶対にやってはいけません。無視し続けると強制退会や遅延損害金の加算などのリスクがあるので注意しましょう。
クレジットカードの引落日までにやるべきこと

残高不足とならないように、引落日までにやるべきことを紹介します。
返済金額の確認
カード会社の会員サイトや専用アプリなどで、その月の返済金額を確認しましょう。締め日がきたら、利用明細で大まかな金額をチェックできます。会員サイトや専用アプリを利用すると、オンライン上で利用明細を確認できるので便利です。
引落日の確認
次に、引落日の確認を行います。特に、クレジットカードを複数利用している場合は、カード会社ごとに引落日をチェックしましょう。引落日はカード会社の会員サイトや専用アプリなどで確認できます。
口座残高の確認
最後に、引落しに指定した金融機関口座の残高を確認しましょう。口座残高がカード利用分に足りない場合は、引落日の前日までに入金してください。
なお、給与口座を引落口座に指定しておくと、お金の移動の手間を省けて便利です。複数のクレジットカードの引落日が重なるときは、金額が不足しないように注意しましょう。
必要に応じて分割払いやリボ払いに変更する
クレジットカードのなかには、決済したあとで、分割払いやリボ払いに変更できるカードもあります。引落日までにお金を用意できない場合は、必要に応じて分割払いやリボ払いへの変更も検討しましょう。
分割払いやリボ払いへの変更は、カード会社の会員サイトや専用アプリで可能です。ただし、会員サイトや専用アプリからの分割払いやリボ払いへの変更は受付期間があります。当月の利用分を変更したい場合は、受付期間内に手続きをするようにしましょう。
また、分割払いやリボ払いには金額や期間に応じて手数料が発生します。事前に利用規約をよく確認しましょう。
ライフカードは専用アプリで支払日の確認や支払方法の変更が簡単にできる
ライフカードでは、スマートフォンアプリ「LIFE-Web Deskアプリ」を提供しています。引落日や返済金額をスマホで手軽に確認できるのでとても便利です。
また、受付期間内であれば、アプリ上で支払方法を分割払いやリボ払いへ変更することができます。シンプルで使いやすいデザインとなっており、初めて利用される方もあんしんしてお使いいただけます。
さらに、入会後に所定の条件を達成することでおトクな特典がもらえる魅力的なプログラムもご用意しております。クレジットカードをおトクに利用したい方は、ぜひ申込みをご検討ください。
クレジットカードの引落日は事前に確認しておこう
クレジットカードの利用分は、カード会社へ到着した売上データが1ヶ月単位でまとめられ、指定した金融機関口座から引落とされます。締め日や確定日、引落日の流れを知っておくと、引落日に残高不足となる事態も防ぎやすくなります。
引落日に口座残高が足りなかった場合は、振込手数料が発生したり、遅延損害金を請求されたりするケースもあるので注意が必要です。「引落日までに請求金額を確認する」「指定した金融機関の口座残高を確認する」などを行っておきましょう。
ライフカードは、「LIFE-WebDeskアプリ」で引落日や返済金額を確認できます。その月の引落し金額が多い場合は、アプリ上で分割払いやリボ払いへの変更も可能です。クレジットカードをこれから作ろうと思っているなら、ぜひライフカードをご検討ください。
