デポジットとは？
意味や目的、支払方法、注意点などをわかりやすく解説

海外に出かけると、さまざまな場面でデポジットの支払いを求められます。海外には日本とは異なる文化や風習があるため、デポジットもそのひとつだと思って、よくわからないままなんとなく支払っている方もいるかもしれません。

そこで、どのような意味で何のために必要とされるのか、デポジットの仕組みを具体例とともに紹介します。

デポジットは一時的な「預り金」や「保証金」を意味します。

デポジットの目的は、提供したサービスに対する料金未払いの防止です。備品の破損や紛失、その他の損害などにかかる費用の保証として、サービス利用を前にあらかじめ利用者から一定のお金を預かります。

大きなトラブルがなくサービスの利用と精算が終了すれば、デポジットは返金 されます。

デポジットは、主に欧米を中心に海外で浸透している仕組みです。そのため、海外旅行に訪れると、ホテルやレストラン、劇場、レンタカーなどのサービスを利用するときにデポジットを要求される場面がよくあります。

原則として、デポジットを必要とするサービスは、デポジットを支払わなければ利用できません。

日本ではキャンセルポリシーを明確に定めているケースが少なく、人と人との信頼関係を重んじる傾向が強いため、サービスの利用前に支払いが生じるデポジットは定着していません 。しかし最近では、一部サービスでの導入が始まっています 。

日本人にとって身近なデポジットの一例が、交通系ICカードの発行です。発行時にデポジットとして500円を支払い、カードを返却すれば手元に戻る購入方法 をすでに利用経験のある方も多いでしょう。

また最近増えているのが、デポジット制度と呼ばれる容器のリサイクル です。リターナブルボトルに入った飲料をあらかじめ容器代が上乗せされた値段で販売し、ボトルを返却すると容器代が返却される制度です。昔からある仕組みですが、最近はガラス瓶に限らず、幅広い容器や飲料での取り組みが推進されています。

サービスを提供する側の判断にもよりますが、デポジットはクレジットカードによる支払いが一般的です。現金での支払いができるところもありますが、とくに海外ではクレジットカードでの支払いが主流なので、カードがなければ困る場合もあると覚えておきましょう。

海外では、社会的信用がないと作れないクレジットカードは、保有しているだけで本人確認書類や支払能力の証明になります。そのため、中にはクレジットカードを提示するだけで済む場合もあります。

デポジットを支払うシーンに遭遇したら、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。ここからは、デポジットを支払う前に知っておくべき4点を紹介します。

順番に見ていきましょう。

たとえば、あるホテルで宿泊するとき、デポジットとして1泊分の宿泊料金をクレジットカードで決済されるケースがあります。

これは「プリオーソライゼーション」と呼ばれるもので、クレジットカードが使用可能かを確認する目的で行われるものです。多くの場合、プリオーソライゼーションの決済は即時あるいはチェックアウト時にキャンセルされます。

この際、注意したいのがクレジットカードの利用可能枠です。もし利用可能枠の残額が少なければデポジットを支払えない、または支払い後に利用可能枠が残らず困る可能性があります。

デポジットの決済がキャンセルされれば利用可能枠は回復しますが、海外を訪れる前にはクレジットカードの利用可能枠や残額の確認をしておきましょう。

デポジットは一時的な預り金や保証金で、精算後には返金されるのが一般的です。しかし、ホテルのカギを紛失するなど利用者がサービス提供者に損害を与えた場合、損害額がデポジットの範囲内であれば、その金額をデポジットから差し引いた残額のみを返金する場合があります。

デポジットだけでは損害をカバーできないときには、追加で請求される可能性もあるでしょう。

デポジットをそのまま返金するか、何かあれば差し引いた残金を返金するかは、サービスを提供する側のルールによって異なります。あらかじめ確認しておくと安心です。

ホテルでクレジットカードを使ってデポジットを支払った場合、チェックアウトするまでデポジットのキャンセル処理がされない可能性があります。また、カード会社の締め日やキャンセル処理のタイミングによっては、返金が2～3か月先になる可能性もあります。

デポジットは返金されるルールですが、タイミングによっては返金されたかどうかが曖昧になりがちです。クレジットカードで支払った場合には、きちんと返金されているか、カード明細を確認する習慣をつけるのがおすすめです。また、確認が取れるまでは、ホテルなどの精算書やレシートは大切に保管しておきましょう。

本来は返金されるべきデポジットですが、戻らないトラブルも起こっています。

先述のとおり、返金のタイミングが遅れている可能性もあります。しかし、とくに海外旅行だといったん帰国すればサービス提供者との直接交渉がむずかしいため、不安が募りやすいでしょう。

デポジットの返金が遅いと感じたら、サービス提供者やクレジットカード会社に問い合わせてください。手違いでキャンセル処理が滞っている可能性もあります。

日本ではまだなじみの薄いデポジットですが、海外では広く浸透しており、ホテルやレンタカー、レストランなど、さまざまなシーンで求められます。デポジットは、現金よりもクレジットカードでの支払いを求められる場合が多いので、海外に出かける前に、クレジットカードの準備を忘れないようにしましょう。

海外旅行に持っていくなら、ライフカード＜旅行傷害保険付き＞がおすすめです。デポジットを支払うときだけではなく、旅行先のあらゆるシーンで頼れる1枚になるはずです。

デポジットは、サービスを受けるにあたって、一時的な預り金や保証金として事前に一定のお金を支払う仕組みです。

海外で広く普及しているため、海外旅行ではデポジットを求められるシーンが多々あります。支払方法は場所により異なりますが、クレジットカードしか使えない場合もあるため、海外へ出かける前にクレジットカードを準備しておきましょう。

海外旅行を予定しており、どのクレジットカードを持っていくべきか悩んでいる方は、ぜひライフカード＜旅行傷害保険付き＞を検討してみてください。