クレジットカード決済後の返金の流れは?
やり方などを解説

商品を購入後、「商品にキズがあった」「サイズを間違えて購入してしまった」などの理由で返品する場合があります。
このとき、「クレジットカードで購入した商品の返金はどうすれば良いのだろう」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
本記事では、クレジットカード決済後の返金の流れや返金のタイミング、返金の確認方法、注意点を解説します。
クレジットカードで購入した商品の返金でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
クレジットカード決済後に返金は可能?
商品・サービスを販売している企業・店舗の返品・返金ポリシー(キャンセルポリシー)の条件を満たせば、返品・返金してもらえる可能性があります。
「開封・使用後や購入者の不注意で破損した場合は不可」など、対応してもらえない場合もあるため、販売者の公式サイトで詳細をチェックしましょう。
返金ポリシーによっては、キャンセル料金が差し引かれ、全額が返金されないケースもあります。
返品・返金手続きで必要なもの
返品・返金手続きの際は、客観的な資料(書類やスクリーンショット画像など)の提出を求められます。具体的には、レシートやオンラインストアの商品ページ、注文確認メールといった「取引内容を客観的に把握できるもの」が必要です。
なお、販売事業者に連絡しても対応してもらえないケースがあるかもしれません。その場合は、クレジットカード会社に相談することも選択肢として検討しましょう。購入・トラブルの経緯によっては、クレジットカード会社の判断で、返金してもらえる可能性もあります。
クレジットカード決済後の返金の流れ
実店舗で購入したケースと、オンラインストアで購入したケースに関して、返金の流れを解説します。
実店舗の場合
スーパーやコンビニエンスストアといった実店舗でクレジットカード決済をして購入した商品を返品し、返金を受けるケースもあるでしょう。
この場合、購入した商品と購入したことを証明する書類(レシートや領収書、クレジットカードの利用控え)を持参し、店舗の窓口で手続きしてください。
事前に店舗に電話をして、返品をしたい旨を伝えておくと手続きがスムーズに進みます。返品と返金の流れは以下のとおりです。
- 1購入した店舗で返金を依頼する
- 2店舗がカード会社へキャンセルデータを送信する
- 3店舗から届くキャンセルデータをもとに、カード会社が返金処理を実施する
店舗で返品の受付が完了すると、店舗側はカード会社に返品となった商品代金のキャンセルデータを送信します。カード会社は、店舗からのキャンセルデータを受取った後、返金処理を実施します。
なお、返品が受付可能かどうかは、店舗や商品によって違いがある点に注意しましょう。たとえば、生鮮食品や要冷蔵商品などの返品は、商品に不良があった場合に限り、購入当日の返品のみ受付けていることがあります。
また、分割払いやリボ払いで購入した場合も、購入した店舗で返金を依頼する点に変わりはありません。
オンラインストアの場合
オンラインストアでの返品・返金の主な流れは以下のとおりです。
- 1購入したオンラインストアに返品が可能かどうか確認する
- 2商品を返送し、返金を依頼する
- 3オンラインストアの運営元がカード会社へキャンセルデータを送信する
- 4オンラインストアから届くキャンセルデータをもとに、カード会社が返金処理を実施する
ネットショッピングの場合も、購入したオンラインストアで返金を依頼します。「返品が可能か」「商品の返送はどのようにすれば良いか」などをオンラインストアの運営会社に確認しましょう。
オンラインストアによっては、インターネット上で返品の処理が必要な場合があります。運営会社の指示に従い、必要な処理を実施してください。
クレジットカードの返金のタイミング
返品した商品の代金は、先述のようにカード会社で返金処理されます。なお、返金手続きのタイミングにより、カード会社での返金処理が異なる点に注意が必要です。
以下、締め日前に返金手続きした場合と、締め日以降に返金手続きした場合に関して、詳しく説明します。
締め日前に返金手続きした場合
カードの利用分は、毎月決められた「締め日」までにカード会社に届いた分の売上データが集計され、利用者に請求されます。
締め日前に購入店舗からカード会社へキャンセルデータが届いた場合、商品の購入データは自動的に相殺されます。請求金額に反映されないため、キャンセルした商品の代金が口座から引落とされることはありません。
なお、購入店舗で返金を依頼し、購入店舗からカード会社へキャンセルデータが送信されるまでにはタイムラグがあります。
締め日前に購入店舗へ返金を依頼しても、キャンセルデータが締め日以降にカード会社へ届いた場合は、次の章で紹介するように一旦代金が口座から引落とされる点に注意しましょう。
締め日以降に返金手続きをした場合
締め日以降に購入店舗に返金を依頼すると、締め日までにカード会社にキャンセルデータが届きません。その場合は、キャンセルした商品の代金が、口座から一旦引落とされます。
口座から引落とされた金額は、翌月または翌々月の請求金額から差し引かれる形で返金されるケースが一般的です。「翌月の請求金額がない」「キャンセルした商品の代金が請求金額より多い」場合は、代金の全額あるいは差額分が登録した口座に振り込まれます。
なお、上記はクレジットカードでの返金プロセスの一例です。返金の仕組みはカード会社ごとに異なるため、各カード会社の公式Webサイトで詳細を確認しましょう。
返金の確認方法

キャンセルした商品代金の返金内容は、クレジットカードの利用明細で確認できます。
利用明細書や、会員サイトのマイページまたは専用アプリのWeb明細で確認しましょう。利用明細での表記はカード会社ごとに異なりますが、金額が「-(マイナス)」で表記される方法が一般的です。
なお、商品の購入と返金依頼が同じ締め日内であった場合、データが自動的に相殺されて利用明細に表記されない場合もあります。
クレジットカードの返金に関する注意点
クレジットカードで商品・サービスを購入した代金の返金手続きを実施する際は、以下の点に注意しましょう。
- クレジットカード会社から返金手続き完了の連絡は来ない
- その場で返金されるわけではない
- 返品した分のポイントは差し引かれる
- 手数料や送料がかかる場合がある
- 返品が必要な場合は早めに返品・返送をする
- 海外利用分の返金額は為替レートの影響を受ける
それぞれに関して詳しく説明します。
クレジットカード会社から返金手続き完了の連絡は来ない
通常、クレジットカード会社から返金手続き完了の連絡は届きません。返金内容は利用明細書やWeb明細で確認しましょう。
なお、購入店舗へ返金を依頼してからカード会社にキャンセルデータが届くまで、通常1~4週間程度かかります。利用明細に返金処理が反映されていないときは、少し期間をおいてから再度確認しましょう。
その場で返金されるわけではない
現金で商品を購入した場合、返品が受付けられたら現金が返金されますが、クレジットカード決済の場合、返金処理はカード会社を通じて実施されます。
購入店舗で返金を依頼しても、その場で現金が返金されるわけではない点に注意しましょう。
返品した分のポイントは差し引かれる
クレジットカードの中には利用金額に応じてポイントがたまるカードもありますが、返金した場合はポイントがたまりません。
付与予定のポイントは取消となり、すでにポイントが付与されている場合はあとで差し引かれます。
手数料や送料がかかる場合がある
購入した商品を返品して返金を受ける際に、手数料や送料がかかる場合があります。具体例としては、飛行機の搭乗券やオンラインストアで購入した商品をキャンセル・返品するケースが挙げられます。
手数料や送料の取扱いは購入した店舗・オンラインストアごとに異なるため、各事業者の公式Webサイトで詳細を確認しましょう。
返品が必要な場合は早めに返品・返送をする
返品が必要な場合は、そのまま放置せず、早めに購入した店舗・オンラインストアに依頼しましょう。店舗・オンラインストアによっては、返品可能な期間が定められている場合があるからです。
また、早めに返品することでキャンセルデータの登録も早まる可能性があるため、場合によっては一時的に商品代金を請求されずに済むケースもあります。
海外利用分の返金額は為替レートの影響を受ける
海外でクレジットカード決済した場合も、店舗・オンラインストア側が返品を受付けているのであれば、返金が可能です。
ただし、海外利用分は為替レートの影響を受けるため、請求金額と返金額が異なる場合があります。返品手続きを実施したら、取引伝票のお客様控えを必ず保管しておき、請求金額と返金額をチェックしましょう。
返金されない場合の対処法
クレジットカード決済で購入した商品を返品後、一定の期間が経過しているにも関わらず返金処理がされないケースがあるかもしれません。その場合は、まずは購入した店舗・オンラインストアに問い合わせましょう。
特に、返金を依頼してから2ヶ月以上返金されない場合は、何らかのトラブルが起こっている可能性も考えられます。もし、購入した店舗・オンラインストアで手続きが完了していた場合は、カード会社に相談してみましょう。
状況に応じて消費生活センターや弁護士に相談することも検討しよう
海外の事業者が運営するオンラインストアで購入した場合は要注意です。商品によっては、税関が「知的財産を侵害している可能性がある」と判断することがあるかもしれません。
その場合、すぐに商品が手元に届かず、「認定手続開始通知書」が郵送されます。内容を熟読し、不明な点がある場合は税関に問い合わせて、必要な手続きを進めてください。最終的に「知的財産を侵害する物品に該当する」と認定された場合は、貨物を輸入できません。販売事業者やクレジットカード会社に連絡して、補償があるか問い合わせましょう。
また、エステサロンと契約・支払完了後、すべての施術が終わっていないうちにエステサロンが倒産してしまうケースがあるかもしれません。
このようなケースでは、クレジットカードでの支払い手段が分割・リボ払いである場合、必要な手続きをすることにより支払いを停止できることがあります。
必要な手続きについては、一般社団法人日本クレジット協会の公式サイトで公開しているのでご確認ください。なお、支払いが必ず停止できるとは限らない点には注意が必要です。「自力で解決できない」と感じる場合や不明な点がある場合は、消費生活センターや弁護士に相談することも選択肢としてご検討ください。
ライフカードは専用アプリで利用明細を確認できる
ライフカードでは、スマートフォンアプリ「LIFE-Web Deskアプリ」を提供しています。
お持ちのスマートフォンにダウンロードしてログインすると、利用明細や利用状況を確認できます。また、リボ払いや分割払いへの変更も受付期間内であれば、アプリ上で受付が可能です。指紋認証や顔認証といった生体認証でログインできるため、セキュリティ面でもあんしんです。
ライフカードはポイントプログラムや特典が充実しており、クレジットカードをおトクに利用したい方におすすめです。
学生の方には、「学生専用ライフカード」がおすすめです。在学中は海外でのショッピングご利用総額の4%がキャッシュバックされるサービス※や、海外旅行傷害保険が付帯するなど、学生専用カードならではのおトクなサービスを豊富に用意しています。
- ※キャッシュバック金額の上限は、年間累計10万円となります。
- ※事前エントリーが必要です。
- ※インターネット海外サイト、国内免税店、機内販売は対象外となります。
さらに、入会後に所定の条件を達成することでおトクな特典がもらえる魅力的なプログラムもご用意しております。
クレジットカードの返金は購入した場所で依頼しよう
販売事業者の返品・返金ポリシー(キャンセルポリシー)によっては、クレジットカードで購入した商品・サービスの返金を受けられる場合があります。
問い合わせ先は基本的に購入した店舗やオンラインストアですが、対応してもらえない場合はクレジットカード会社に相談することも選択肢の一つです。購入・トラブルの経緯によっては、クレジットカード会社の判断で、返金を受けられる可能性があります※。
- ※状況によっては返金を受けられない場合もあります。
返金を依頼すると、店舗やオンラインストアからキャンセルデータがカード会社へ送られ、カード会社で返金処理が実施されます。
購入した商品の返品を予定している場合は、できるだけ早めに手続きを実施しましょう。トラブルが発生した場合や、不明な点がある場合は、消費生活センターや弁護士に相談することも検討しましょう。
