クレジットカードのキャッシングで最短融資を受ける方法

クレジットカードには、ショッピングとキャッシングの2つの機能があります。

ショッピングは、お買い物やサービス利用時に決済をする機能です。たとえば、デパートでお買い物をするときや、映画館の予約サイトでチケットを購入するときなどに、クレジットカードのショッピング機能を使って代金を支払います。

いっぽう、キャッシングは融資を受ける機能です。手元にお金がないときやお金が必要なときにクレジットカードのキャッシング機能を使って融資を受けます。

クレジットカードのキャッシングは、ATMや振込みを使って利用します。カードローンや目的別ローンとの違いは、以下のとおりです。

クレジットカードでキャッシングを利用する流れは以下をご覧ください。

すでにキャッシング枠が設定されたクレジットカードをお持ちの場合は、「2．ATMや振込みで借りる」からご覧ください。

また、クレジットカードによってキャッシング枠のご利用可能枠が異なります。ご利用可能枠を超える融資を受けたいときは、クレジットカード会社にキャッシング枠の増額を相談するか、別のローンを検討してみましょう。

クレジットカードをお持ちでない場合は、クレジットカードに申し込むところから始めましょう。多くの場合、申込フォームにはキャッシングについての項目があります。クレジットカードで融資を受けたいと考えているなら、忘れずにキャッシングにも申し込みましょう。

お持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されていない場合は、クレジットカード会社にキャッシング枠の申込みをしてください。

クレジットカードでは所定の審査があり、審査結果によってキャッシング枠の有無や金額が確定します。審査では、クレジットカード会社ごとの規定に加えて「総量規制」という法規制の観点からも評価されます。

審査の結果によっては、キャッシングを申し込んでも枠が設定されないことや、希望したご利用可能枠よりも少ない枠が設定されることもあるため注意してください。

また、クレジットカードに申し込んだ後で、クレジットカード会社から、確認の電話やメールで連絡が来る場合もあります。すぐに対応すれば、クレジットカード発行までの時間が短縮されます。クレジットカード会社からの連絡に迅速に対応できるよう、着信やメールをこまめに確認しましょう。

クレジットカードのキャッシング枠が設定されたときは、ご利用可能枠内で繰り返し借入れと返済が可能です。

キャッシングは、ATMか振込みのいずれかを使った利用が一般的です。クレジットカードのキャッシングに対応したATMにカードを挿入し、ガイダンスに沿って操作してください。ATMを使ってキャッシングを利用した場合、利息とは別でATM利用手数料が発生することがあります。

また、振込みによるキャッシングを利用すれば外出する手間が省けるため便利です。なお、振込みによるキャッシングはATM手数料がかからないことが一般的です。

キャッシングを利用した後は、返済をしなくてはいけません。借りた金額に利息を加えて1回で返済する方法と、決まった金額を返済するリボ払いのいずれかを選択できます。

利息は1日単位で発生するため、早めの完済を目指し利息を減らしましょう。

クレジットカードには、「即日審査」や「即日発行」など、スピーディーな発行をアピールしているものがありますが、「即日審査」と「即日発行」では意味が異なります。

即日審査は、申し込んだ日に審査が実行されることです。契約まで進むとは限らないため、申し込んだ日に発行・融資を受けられるとも限りません。

いっぽう、即日発行は申し込んだ日に審査・契約が可能なことです。急ぎの場合は、「即日発行」に対応したクレジットカードを選ぶと良いでしょう。

即日発行が可能なクレジットカードでも、審査状況によっては時間がかかり、申し込んだ日にカードを発行できない可能性があります。審査が滞りなく進むように、注意したいポイントを紹介します。

クレジットカードに申し込むときは、運転免許証などの本人確認書類や、口座番号がわかる書類、印鑑などが必要になることがあります。また、50万円を超えるキャッシング枠の設定を希望するときや、キャッシング枠の希望金額と他社からの借入れの合計が100万円を超える場合などは、源泉徴収票や課税証明書などの収入を証明する書類の提出も必要です。

書類提出に時間がかかると契約までに時間がかかり、キャッシングを利用してお金を借りるのも時間がかかってしまいます。申し込む前にクレジットカード会社のホームページなどから必要書類を調べ、早めに用意しておくようにしましょう。

クレジットカードに申し込むと審査が実施されます。審査に時間がかかることもあるため、急いでいるときは、午前中などの早めの時間帯に申し込むことが大切です。

申込書に不備があると、クレジットカード会社から問い合わせの連絡が来たり、申込書の再提出が必要になったりすることがあります。スムーズに契約まで進めるためにも、申込事項に不備がないようにチェックしてから提出しましょう。

クレジットカード会社によっては、審査の一環として申込者の勤務先に電話をかけ、申込者が本当に在籍しているかを調べる「在籍確認」を実施することがあります。必ずしも、申込者自身が電話に出る必要はありませんが、少なくとも勤務先に電話がつながることが必要です。

休日や夜間にクレジットカードに申し込むと、在籍確認ができず、審査完了までに時間がかかる恐れがあります。少しでも早くクレジットカードの審査を完了させたい場合は、勤務先の営業時間の終了間際や休日、休前日の申込みは避けるほうが良いでしょう。

クレジットカードのキャッシングを利用するときは、次のポイントに注意が必要です。

各ポイントを解説します。

クレジットカードによっては、ショッピング枠とキャッシング枠が別々に設定されていることもありますが、ショッピング枠の中にキャッシング枠が設定されることもあります。ショッピング枠の中にキャッシング枠が設定されている場合、ショッピング枠のご利用可能枠の残額がキャッシング枠のご利用可能枠未満になると、キャッシング枠が少なくなります。

たとえば、ショッピング枠が100万円、キャッシング枠が30万円の場合について考えてみましょう。ショッピング枠とキャッシング枠が別々に設定されているなら、ショッピング利用とは関係なく、常に30万円を限度としてキャッシングを利用できます。

しかし、ショッピング枠の中にキャッシング枠が設定されている場合は、ショッピングとキャッシングの利用合計額が100万円となるため、ショッピングを80万円利用すると、キャッシングは20万円以下しか利用できません。キャッシングの予定があるときは、ショッピングの利用を調整するようにしてください。

借りられる金額を借りるのではなく、返済できる金額を借りることが大切です。キャッシングは、返済計画を立ててから利用するようにしてください。

なお、海外でキャッシングを利用する場合は原則として一回払いのみに対応しています。リボ払いには変更できないため、注意しましょう。

クレジットカードのキャッシングには、利息や手数料が発生します。そのため、返済日までに元金と利息や手数料を足し合わせた金額を用意する必要があります。利息や手数料の額を必ず確認しましょう。

リボ払いの場合、毎月の返済金額が少ないため、返済期間が長引き利息が増える傾向にあります。利息を抑えたいなら、一回払いや随時払いを検討してください。

キャッシング枠を設定しておくと、ATMや振込みを使っていつでもお金を借りられるようになります。万が一に備えるためにも、キャッシング枠を設定したクレジットカードを1枚準備しておくことがおすすめです。

また、キャッシングを利用する前に、返済計画を立てておくことも大切です。無理なく返済できる金額を借りることで、クレジットカードをより便利かつ計画的に利用できるようになります。