クレジットカードの口座を分けるメリット・デメリット
クレジットカードは後払い式の決済手段で、保有するには引落し用の金融機関口座の登録が必要です。
複数枚のクレジットカードを保有する場合、引落口座を分けるか同じにするか、迷う方もいるかもしれません。
本記事では、クレジットカードごとに口座を分けるメリット・デメリットを解説します。
クレジットカードの口座に関する基礎知識や選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
クレジットカードの口座とは?
クレジットカードの口座とは、カード利用分の支払いのために申込時に登録する金融機関の口座です。クレジットカード会社によって、都市銀行や地方銀行、信用金庫や信用組合など、さまざまな金融機関の口座を登録できます。
クレジットカードには、一枚のカードにつき一つの引落口座を登録可能です。複数の口座を一枚のカードに紐づけることはできません。引落口座を分けて管理したいときは、複数のクレジットカードを保有して、それぞれに口座を設定する必要があります。
クレジットカードの引落口座は、原則としてカードと同一名義の口座のみ設定可能です。クレジットカードによっては、カード名義本人の口座のほか、配偶者名義の口座を設定できる場合があります。
引落口座の選び方
クレジットカードの引落口座は、そのカードの対象金融機関の口座であれば、自由に設定できます。残高不足で引落しができないケースを避けるためには、メインバンクの口座や給与振込み口座が便利です。
そのほか、クレジットカード会社が指定する金融機関の口座のみ設定できるカードも提供されています。以下では、各口座を引落口座にするメリットと注意点を解説します。
メインバンクの口座に設定する
メインバンクの口座は、日常的に利用するお金を預け入れる口座です。預金の種類は普通預金口座が一般的で、たとえば、電気やガスなどの公共料金の引落し、給与や年金などの振込先指定口座に利用されます。
メインバンクの口座は、一つの口座の利用明細でさまざまな支出を把握できます。クレジットカードの引落口座に設定すると、家計の管理をしやすくなる点がメリットです。
注意点は、一つの口座に複数の支払いが集中してしまう点です。引落日が重なると、残高が不足する可能性があります。引落金額の合計を把握し、引落日の前日までに十分な金額を入金しておく必要があります。
給与振込み口座に設定する
給与振込み口座は、毎月給与が振込まれる口座です。給与振込口座は一定の残高を維持しやすく、残高不足による支払遅延を防ぎやすくなります。
給与振込み口座から引落口座にお金を移動させる必要がなく、入金や出金に伴う手数料もかかりません。給与を上回る支払いとならなければ、残高不足の心配が少なくなる点もメリットです。
ただし、クレジットカード会社によって、引落口座に設定できる金融機関は異なります。必ずしも給与振込口座を設定できるとは限らないため、事前に対象金融機関を確認しましょう。
クレジットカード会社指定の口座に設定する
クレジットカードの中には、引落口座に設定できる金融機関が指定されているカードが提供されています。代表的なカードが、金融機関が発行するキャッシュカード一体型クレジットカードです。
上記のカードに申し込むとき、指定する金融機関の口座を保有していないと、クレジットカードの申込みとともに口座の開設が必要です。クレジットカードの手続き以外に口座開設の手続きをする手間がかかります。
いっぽう、指定する金融機関の口座を設定すると、ポイントや金利、手数料などが優遇される特典が付帯する場合があります。
引落口座を分けるメリット・デメリット
近年は、複数のクレジットカードを保有する方が一定数存在します。一般社団法人日本クレジット協会の調査結果によると、2023年3月末のクレジットカード発行枚数は3億860万枚※です。単純計算で、1人につき3枚のクレジットカードが発行されています。
複数枚のクレジットカードを保有するとき、「口座は分けたほうが良いのか」と悩む方もいるかもしれません。以下では、クレジットカードの引落口座を分けるメリットとデメリットを解説します。
メリット
クレジットカードごとに引落口座を分けると、目的別に口座を管理できる点がメリットです。具体的には、以下の使い分けが挙げられます。
- 生活費と趣味に使う口座を分けて管理したい
- 高額な支払いに使う口座を分けたい
- 共働き世帯で個人の口座と共同口座を分けて管理したい
たとえば、生活費と趣味に使う口座を分け、それぞれにクレジットカードを紐づけると、「生活費の支払いは○○カード」「趣味の支払いは△△カード」のように、使い分けがしやすくなります。
旅行や贈答品など、高額な支払いに使う口座を別に管理すると、使った金額を把握しやすく便利です。
また、近年は共働き世帯で夫婦ともに収入があり、生活費全般の支出に使う共同口座を開設する家庭も増えてきました。共同口座と個人の口座に紐づけるクレジットカードを分けると、生活費と夫婦それぞれが自由に使えるお金を分けて管理するときに役立ちます。
デメリット
クレジットカードごとに引落口座を分けるデメリットは、主に以下の点です。
- クレジットカード利用分を振替える手間がかかる
- 振込手数料がかかる場合がある
- 保有するお金の総額を把握しにくい
引落口座を分けると、クレジットカード利用分のお金を振替える作業が必要です。同じ金融機関内でインターネットバンキングを利用すると振込手数料が無料となる場合もありますが、多くの場合はお金の移動には振込手数料がかかります。
また、ご自身が保有するお金の総額を把握しにくく、一元管理に向いていない点もデメリットです。
クレジットカードごとに引落口座を分ける際は、事前にメリットとデメリットの双方を把握しておきましょう。
引落口座の変更方法

すでに保有しているクレジットカードは、引落口座の変更が可能です。引落口座を別の口座に変更したいときは、変更手続きを行いましょう。
引落口座の変更方法はクレジットカード会社によって異なりますが、インターネットや郵送での手続きが一般的です。
たとえば、インターネットで手続きするときは、各クレジットカード会社のWebサービスにて変更します。ログインに必要なIDやパスワードを準備して、所定の手続きを進めましょう。
なお、手続きをした日によって引落口座の変更の適用開始日は異なります。適用開始日の詳細は、各クレジットカード会社の公式サイトをご確認ください。
口座を分けたい方には年会費無料のライフカードがおすすめ
クレジットカードごとに引落口座を分けたい方は、ぜひライフカードをご活用ください。ライフカードは年会費無料で利用できるクレジットカードです。
ライフカードは、都市銀行やネット銀行、地方銀行や信用金庫、信用組合や労働金庫など、幅広い金融機関の口座を対象に、オンラインでの引落口座の設定が可能です。※
- ※ 一部の金融機関については、オンラインでの設定に対応していない場合があります。
また、ライフカードでは、会員専用インターネットサービス「LIFE-Web Desk」を提供しています。クレジットカードの利用状況や残高を24時間365日確認でき、お金の管理に役立ちます。
そのほか、ライフカードは、充実したポイントプログラムや新規入会プログラムも特徴です。クレジットカードをおトクに便利に活用したい方に、おすすめのカードです。
口座を分けて上手にクレジットカードを活用しよう
クレジットカードは店舗での決済だけでなく、ネットショッピングやサブスクリプションの決済、Apple PayやGoogle Pay™への追加など、幅広く活用できる決済手段です。
クレジットカードごとに引落口座を分けると、目的別のお金の管理に役立ちます。生活費と趣味の費用、共働き世帯での個人口座と共同口座など、使い分け方はご自身の生活環境によりさまざまです。
ただし、引落口座を分けた場合、お金の移動の手間や費用がかかります。ご自身にとって利用しやすい方法を選択し、クレジットカードを上手に活用しましょう。