高齢者のクレジットカードの選び方や年齢制限を解説!
高齢者の中には、新たにクレジットカードを持ちたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、すでにクレジットカードを持っている方も、いつまで利用できるのか気になっているかもしれません。
本記事では、高齢者が知っておきたいクレジットカードの年齢制限や選び方を紹介します。
クレジットカードにまつわるトラブルを回避する方法も解説するので、ぜひご覧ください。
クレジットカードは何歳まで作れる?
各クレジットカード会社では、クレジットカードに申し込める年齢の条件を公開しています。
しかし、ほとんどのクレジットカードでは「満18歳以上」のように、下限年齢は定めていても上限は定めていません。そのため、審査にさえ通過すれば高齢者も年齢に関係なくクレジットカードを作れます。
ただし、学生向けカードや若者向けカードのように、年齢により対象者を限定しているクレジットカードでは上限年齢が決まっていることがあります。申し込むときはご自身が年齢制限にかかっていないか確認しておくようにしてください。
年金受給者でもクレジットカードは作れる?
クレジットカードの申込条件はカードごとに異なります。申込条件に「年金受給者を除く」と記載されていない限り、審査にさえ通過すれば年金受給者であってもクレジットカードを作れます。
高齢者がクレジットカードを持つメリット
高齢者がクレジットカードを持つことには、次のメリットがあります。
- 現金を持ち歩かなくても済む、少額で済む
- 家計管理がしやすい
- ポイントが付与されることがあるため、現金で購入するよりおトク
- クレジットカードの会員特典を利用できる
- 旅行傷害保険を利用できるものもある
それぞれのメリットを解説します。
現金を持ち歩かなくても済む、少額で済む
クレジットカード決済に対応している店舗なら、現金がなくても支払いを済ませられます。現金をたくさん持ち歩く必要がないため、万が一財布を紛失してしまった場合にも被害を少なくできます。
現金の場合、紛失した場合には戻ってこないことが多いですが、クレジットカードなら再発行が可能です。紛失・盗難後に不正使用された場合も、条件を満たせばカード会員保障が適用され、被害額全額が補償されます。クレジットカードを紛失した場合は、すみやかに利用停止の手続きをしたうえで警察に紛失届を提出しましょう。
また、クレジットカード決済ならレジで小銭を出す必要もありません。手元が見えにくく小銭を数えるのが手間に感じている場合は、クレジットカードがあると便利でしょう。
クレジットカードは、ご利用可能枠の範囲内であればカード1枚で決済できます。現金のように予めATMでお金を引き出したり、ATM利用手数料を支払ったりする必要がないため、大きな金額のお買い物もしやすい点がメリットです。
家計管理がしやすい
お買い物の履歴を明細書で確認できる点もクレジットカードのメリットです。クレジットカードならレシートを紛失しても、カード会社から送付される明細書や会員ページで閲覧できるWeb明細書で確認できます。
家族にお金を管理してもらっている場合も、いつ何にどのくらい使ったのか確認できるため安心です。
また、クレジットカードは利用金額を1か月に1回まとめて支払うため、家計管理がシンプルになります。月単位で使いすぎかどうかチェックできるのも、クレジットカードのメリットです。
いっぽう、現金払いでもレシートで明細確認はできますが、レシートを紛失したときや受取らなかったときには確認できません。
ポイントが付与されることがあるため、現金で購入するよりおトク
クレジットカード払いでは、金額によってカード会社独自のポイントが付与されることがあります。ポイントは、支払い金額に充当できる場合や、商品や航空会社のマイルに交換できる場合があり、現金払いよりもおトクです。
たとえば、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードなら、10万円の利用で500円の還元を受けられます。つまり、現金払いよりも500円もおトクな購入が可能です。1年間にクレジットカードで100万円支払うなら5,000円、200万円なら10,000円と、おトクになる金額も増えます。
クレジットカードの会員特典を利用できる
クレジットカードでは、ポイント以外にもさまざまなおトクな特典を提供しています。たとえば、特定のレストランの飲食代が割り引かれたり、カード会員専用の優待価格で購入できたりするものがあります。
また、特別な体験ができる特典を提供しているクレジットカードもあります。人気レストランの予約を優先的に確保できたり、お花見会などのイベントに招待されたりするかもしれません。
旅行傷害保険を利用できるものもある
旅行傷害保険とは、旅行時の病気やケガ、盗難などのトラブルに備える保険です。たとえば、旅行中の事故により死亡したときに死亡保険金が支給される、あるいは、病気やケガになったときに治療費が支払われることがあります。
クレジットカードによっては、カード会員なら保険料なしに旅行傷害保険が適用されることもあります。旅行に行く機会が多い方は、旅行傷害保険に注目してクレジットカードを選ぶのもおすすめです。
なお、旅行傷害保険は、カードを保有しているだけで適用される「自動付帯」と、特定の旅行費用を決済した場合に保険が適用される「利用付帯」の2種類があります。
高齢者がクレジットカードを持つデメリット
メリットの多いクレジットカードですが、以下のようなデメリットもあります。
- 無駄遣いが増える可能性がある
- 不正利用のリスクがある
現金払いなら「手持ちの現金がないから買うのを止めておこう」と考える可能性がありますが、クレジットカード払いなら、ご利用可能枠の範囲内であれば手元に現金がなくても購入できます。
必要なものや本当に欲しいものだけでなく、「ちょっと気になった」「どちらかといえば欲しい」程度でものを購入してしまう可能性があり、無駄遣いが増えるリスクがあります。
使いすぎが不安なときは、クレジットカードのご利用可能枠を減らすのも一つの方法です。ご利用可能枠を下げれば、無駄遣いも減らせるかもしれません。
また、クレジットカード情報が流出し、不正利用されるリスクもあります。すぐに気付けば被害を最小限に抑えられたり、条件に合えば補償を受けられたりしますが、気付くまでに時間がかかると被害が大きくなるばかりか補償を受けられない可能性もあります。
日頃からセキュリティ対策を徹底し、こまめに利用明細をチェックする習慣を身につけておきましょう。
高齢者がクレジットカードを選ぶ際のポイント
これからクレジットカードを選ぶ場合には、次のポイントに注目するようにしてください。
- サポート体制が充実したカード会社を選ぶ
- 年会費無料のクレジットカードを選ぶ
- 使える特典やサービスが付帯したクレジットカードを選ぶ
- ポイントのたまりやすさに注目してクレジットカードを選ぶ
それぞれを解説します。
サポート体制が充実したカード会社を選ぶ
旅行傷害保険や会員特典の使い方など、カード会社に問い合わせる機会は意外と多くあります。どのようにサポートを受けられるのか、クレジットカードに申し込む前に確認しておきましょう。
メールやチャットが苦手な方なら、電話でのサポート窓口があると安心です。
年会費無料のクレジットカードを選ぶ
一般に、年会費が無料なら維持費を負担せずにクレジットカードを利用できます。なお、カードの中には条件を満たした場合に年会費が無料になるケースもあるため、契約をする前に確認しましょう。
また、年会費がある場合は、ポイント付与率や特典内容が年会費の金額に見合っているか確認しておきましょう。
使える特典やサービスが付帯したクレジットカードを選ぶ
特典やサービスが豊富であっても、ご自身にとって利用できるもの、あるいは利用したいものでなければ意味がありません。クレジットカードに申し込む前に、利用したい特典・サービスがあるか、ご自身にとって有用か確認しておきましょう。
ポイントのたまりやすさに注目してクレジットカードを選ぶ
ポイントがたまりやすいと、よりおトクにクレジットカードを利用できます。ポイントの付与率やためやすさに注目してクレジットカードを選びましょう。
次の2点に注目すると、ポイントのたまりやすさを見分けやすくなります。
- ポイントの有効期限
- ポイント付与率と1ポイントあたりの価値
有効期限が短いとポイントを利用する前に失効してしまうかもしれません。ためたポイントを有効利用するためにも、有効期限が長いクレジットカードを選びましょう。
また、ポイントが付与率も確認してください。付与率が高い方が受け取れるポイントは多くなります。また、1ポイントあたりの価値も確認しておきましょう。
たとえば、クレジットカードでためたポイントをマイルに交換したい場合は、1ポイントあたり何マイルに相当するのかを比較して、換算レートが高いカードに申し込むと効率よくマイルをためられます。
高齢者がクレジットカードを持つときの注意点

クレジットカードを持つときには、以下のポイントに注意が必要です。
- 家族や知人に暗証番号やカード番号を教えない
- フィッシングメールに注意する
- 日ごろからクレジットカードの明細を確認して使いすぎを防ぐ
- 身に覚えのない履歴があったらカード会社や警察に相談する
いずれも年齢問わず重要なポイントです。クレジットカードに申し込む前に確認しておきましょう。
家族や知人に暗証番号やカード番号を教えない
クレジットカードは名義人本人しか使えません。たとえ家族や知人であっても、暗証番号やカード番号、セキュリティコードを教えないでください。
フィッシングメールに注意する
フィッシング詐欺とは、悪意のある第三者が送信者を詐称してメールやショートメッセージを送り、偽のホームページに誘導しクレジットカード番号や個人情報を不正に入手する詐欺です。
昨今、金融機関や行政サービス、配送業者などの企業に扮したフィッシング詐欺が横行しています。見知らぬアカウントのメールやメッセージは開かないこと、万が一開いたときも、クレジットカード情報を入力しないことが大切です。
日ごろからクレジットカードの明細を確認して使いすぎを防ぐ
クレジットカードがあれば、現金がないときでもショッピングできます。便利ですが、使いすぎてしまうかもしれません。
無駄遣いを防ぐためにも、こまめに利用明細を確認してください。クレジットカードの会員ページやアプリから、いつでもチェックできます。使い方が分からない場合は、カード会社のホームページで確認しましょう。
身に覚えのない履歴があったらカード会社や警察に相談する
少なくとも1か月に1回は、丁寧な明細確認をすると良いでしょう。身に覚えのない履歴があったら、すみやかにカード会社に相談してください。第三者に不正利用されたことが判明した場合は、警察に被害届を出しましょう。
万が一不正使用されている場合でも、早めに気付けばカード会員向けの保障制度の対象になることがあります。
なお、クレジットカードにもよりますが、カード会員保障が適用されるのは届出からさかのぼって60日以内の被害のみです。期限がすぎて補償が適用されないなどのケースを回避するためにも、こまめに明細をチェックしてください。
ポイントがためやすい年会費無料のライフカード
ポイントのためやすさに注目するなら、ライフカードがおすすめです。ポイントは利用金額1,000円ごとに1ポイント付与され、最長5年間ためられます※。
- ※1ポイント=5円相当、ポイントの価値は、交換いただく商品・サービスにより変動します
年間利用額が増えると翌年はさらにポイントがためやすくなります。
- 年間利用額50万円以上:翌年のポイント付与率が1.5倍に上昇
- 年間利用額100万円以上:翌年のポイント付与率が1.8倍に上昇
- 年間利用額200万円以上:翌年のポイント付与率が2倍に上昇
また、入会後1年間はポイント1.5倍、お誕生月はポイント3倍など、さまざまなためやすいプログラムが充実しているのもライフカードの特長です。
ご自身に合ったクレジットカードを見つけよう
ほとんどのクレジットカードは上限年齢の制限はないため、高齢者も申し込めます。また、収入手段の指定がないクレジットカードなら、年金受給者も対象です。
現金の盗難や紛失が不安な方や家計管理をシンプルにしたい方は、普段のショッピングにクレジットカードを利用してみてはいかがでしょうか。カード会員保障やサポート体制が充実したクレジットカードなら、トラブルに巻き込まれたときに備えられます。
また、クレジットカードを選ぶときには、ご自身にとって利用しやすい特典やサービスがあるかチェックしてみてください。旅行に行く機会が多い方なら、旅行傷害保険の有無や利用条件を確認しておくと良いでしょう。ぜひご自身にぴったりの1枚を見つけてください。