クイックペイ(QUICPay)の使い方・設定方法は?
QUICPayは、店舗の決済端末にかざすだけで支払いが完了する便利な電子マネーです。
全国約287万ヵ所で利用でき、普段のお買い物をよりスムーズにできます。
本記事では、QUICPayの特徴や使い方、メリット・デメリットを詳しく解説します。
QUICPay(クイックペイ)とは
QUICPayは、2005年に誕生した電子マネー(キャッシュレス決済サービスの一つ)で、株式会社JCBが運営・管理しています。
QUICPayの最大の特徴は、スムーズに会計ができる点です。サインや暗証番号入力、事前チャージ等の手間がかからず、対応端末に「かざす」だけで支払いが完了します。
また、現在181社以上のクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードに対応しており、全国約287万ヵ所のお店で利用できるため、不便さを感じにくいでしょう(2024年9月時点)。
QUICPayのご利用には、クレジットカード等をスマートフォンに登録する方法に加え、QUICPay搭載型クレジットカード、QUICPay専用のカード、コンパクトな「コイン型」「キーホルダー型」等、様々な種類が存在します。
以下、他の決済手段とも比較しながら、詳しい特徴を解説します。
他の電子マネーとの違い
電子マネーには、交通系や流通系など、様々な種類が存在します。交通系や流通系のほとんどは、事前にチャージして利用する「前払い」方式を採用しています。
いっぽう、QUICPayは支払方式を「後払い」「即時払い」「前払い」の3つから選べることが特徴です。
支払方式 | 紐づけるカードの種類 | 支払いのタイミング |
---|---|---|
後払い | クレジットカード | カード代金と合算されて後日請求される |
即時払い | デビットカード | 利用時に口座から即時引き落とされる |
前払い | プリペイドカード | 事前にチャージする |
QUICPayとQUICPay+の違い
「QUICPay+(クイックペイプラス)」は、QUICPayの機能をより便利に使いやすくした支払方法です。具体的には、以下のような違いがあります。
QUICPay | QUICPay+ | |
---|---|---|
1回あたりの利用上限 | 利用上限2万円(税込) | 設定したクレジットカード等の上限金額と同じ |
利用方法 | クレジットカード一体型やコイン型等 | クレジットカードをAppleウォレットやGoogleウォレットのアプリに設定 |
クレジットカードの必要有無 | クレジットカードが必要 | デビットカード・プリペイドカードもスマホに紐付けできるため、クレジットカードがなくても利用可能(QUICPay+マークのお店のみ) |
- ※出典:QUICPay「QUICPay+とは?」を元に作成
クレジットカードとの違い
QUICPayやQUICPay+はクレジットカードに紐づけて使うため、「わざわざQUICPayを使う必要があるの?」と感じる方もいるかもしれません。
大きな違いは、カードを取り出す手間が省けるという点です。それに加えて、クレジットカードを使う場合とクレジットカードに紐づけたQUICPayを使う場合では、以下の違いがあります。
クレジットカード | QUICPay QUICPay+ |
|
---|---|---|
特徴 | 後払いができるカード | カードを紐づけて使う電子マネー |
支払回数 | 「分割払い」や「リボ払い」等にも対応 | 一括払いのみ |
支払タイミング | 利用した(紐づけた)カードごとに異なる
|
|
1回あたりの利用上限 | クレジットカードの上限金額 |
|
支払いの煩雑さ | 店舗によっては暗証番号の入力、サインを求められることがある | 暗証番号やサイン不要で、かざすだけ |
- ※出典:QUICPay「QUICPay+とは?」、QUICPay「お客様サポート」を元に作成
QUICPayは、タッチ決済でスムーズにお買い物ができるいっぽう、支払回数を選択できなかったり利用上限が定められていたりします。シーンに合わせて、クレジットカードとQUICPayを使い分けると良いでしょう。
QUICPay(クイックペイ)が利用できるお店
QUICPayは、以下のような場所をはじめ、全国約287万ヵ所のお店で利用できます(2024年9月時点)。
- コンビニ
- ガソリンスタンド
- スーパー
- ドラッグストア
- 飲食店(カフェ、居酒屋、ファストフード等)
- タクシー
- 自動販売機
他の利用できる店舗・施設を名称や現在地から探したい方は公式サイトからご確認ください。
また簡単な見分け方として、QUICPayが利用できる店舗には店頭やレジにQUICPayやQUICPay+のロゴマークが設置されています。
QUICPay(クイックペイ)の使い方
次は具体的なQUICPayの利用手順を以下の3つの方法に分けてそれぞれ解説します。
- iPhoneで使う
- Androidで使う
- 対応カードやスマートウォッチで使う
iPhoneで使う
iPhoneでQUICPayを利用する方法は、以下の6ステップです。
- 1お手持ちのiPhoneにQUICPayを設定する(設定方法は後ほど解説します)
- 2レジの担当者に「QUICPayで」と伝える
- 3サイドボタンを2回押す
- 4TouchID・Face ID・パスコードのいずれかで認証する
- 5iPhoneの画面に「リーダーにかざしてください」と表示されたら、iPhoneの上部を店頭の端末にかざす
- 6支払いが完了すると、「QUICPay」と音が鳴り、画面に「完了」と表示される
クレジットカードを紐付けた場合、支払った分はクレジットカードの引落日に口座から引き落とされます。
Androidで使う
Androidでは、iPhoneと異なり画面のロック解除が不要のため、以下4ステップで支払いが行えます。
- 1スマホにクイックペイを設定する
- 2レジの担当者に「QUICPayで」と伝える
- 3Androidの画面に「リーダーにかざしてください」と表示されたら、Androidの上部を店頭の端末にかざす
- 4支払いが完了すると、「QUICPay」と音が鳴り、画面に「完了」と表示される
クレジットカードを紐付けた場合、支払った分はクレジットカードの引落日に口座引落されます。
対応カードやスマートウォッチで使う
スマートフォンに登録する以外にも、QUICPayを利用する方法はいくつか存在します。
- クレジットカード一体型のカードで使う
- Apple Watchで使う
- スマートウォッチ(Googleウォレット)で使う
クレジットカード一体型のカードで使う
一部のクレジットカードには、カード本体にQUICPay機能が搭載されています。レジの担当者に「クイックペイで」と伝えた後、クレジットカードを専用端末にかざすだけで支払いが可能です。
なお、デビットカードやプリペイドカードの利用には、「QUICPay+」に対応するカードが必要です。
Apple Watchで使う
iPhoneにQUICPayを設定すると、Apple Watchと連携してもQUICPayが利用できます。
事前にQUICPayを設定したiPhoneとApple Watchをペアリングしておきます。
支払いの際は、Apple WatchのサイドボタンをダブルクリックしiPhoneの決済同様、リーダーにApple Watchをかざすだけで完了します。
スマートウォッチ(Googleウォレット)で使う
スマートウォッチもAppleWatch同様に、Androidと連携することでQUICPayでの支払いができます。
事前に、QUICPayを設定したAndroidとスマートウォッチをペアリングしておきます。
支払いの際は、Androidの決済同様、リーダーにスマートウォッチをかざすだけで完了します。
なおスマートウォッチの利用には条件があるため、お持ちのスマートウォッチのOSを事前にご確認ください。
QUICPay(クイックペイ)のメリット・デメリット

続いて、QUICPayのメリットとデメリットを紹介します。事前に確認しておきましょう。
メリット
QUICPayには、以下のメリットがあります。
- 支払いがスムーズになる
- クレジットカードのポイントが獲得できる
- QUICPayのキャンペーンに参加できる
- 安全に支払いができる
QUICPayは「かざすだけで」決済できるため、現金やクレジットカードよりもスムーズに支払いが可能です。また、クレジットカードと紐づければ、事前チャージの手間を省けて、財布や現金を持ち歩く必要がなくなります。
クレジットカードと紐づけた場合、代金はクレジットカード経由で支払うため、QUICPayで支払っても同様のポイントを獲得できます。
QUICPayの利用で参加できるキャッシュバックやポイントプレゼント等のキャンペーンもあります。キャンペーンについて詳しくは、公式サイトをご覧ください。
また、QUICPayはクレジットカードと異なり、カード番号や名義、暗証番号が他人に見られるおそれがありません。QUICPayを紐づけたスマートフォンを紛失しても、顔認証や指紋認証ができる端末であれば不正利用をされにくい特徴があります。
万が一QUICPayを設定したスマートフォンやカード等を紛失・盗難被害に遭い不正利用されたときは、各カード会社の条件を満たせばクレジットカードと同様の補償を受けることもできます。
- ※ご連絡がない場合は、紛失・盗難後のQUICPayの補償が受けられないことがあるためご注意ください。補償内容はカード発行会社により異なるため、各カード発行会社にてご確認ください。
デメリット
QUICPayのデメリットには、以下が挙げられます。
- QUICPay非対応の店舗では別の支払手段が必要になる
- QUICPayの利用可能上限は、1回につき2万円(税込)まで
- クレジットカードのように、分割払いには対応していない
- QUICPay独自のポイントプログラムがない
- スマホのバッテリーが切れた場合は使用できない
すべての店舗やサービスがQUICPayに対応しているとは限りません。そのため、店舗入口やレジに、QUICPayまたはQUICPay+のマークがあるか事前に確認しましょう。なお、デビットカード、プリペイドカードをご登録の方は、QUICPay+マークのお店でのみ利用可能です。
QUICPayには、利用可能上限が設けられています。そのため、上限を超える金額のお買い物をする際には使えません。ただし、QUICPay+であれば、1回あたりの利用上限は紐づけたクレジットカードの上限金額と同じです。そのため、高額なお買い物ではQUICPay+やクレジットカードを利用すると良いでしょう。
また、QUICPayでの支払方法は一括払いのみとなります。店頭で分割払いでの決済ができないため、不便に感じるかもしれません。
カードによっては、あとから分割払いやリボ払いに変更できる場合もあるため、各カード会社のホームページで確認してみましょう。なお、分割払いやリボ払いには手数料や利息が発生するため注意が必要です。
QUICPayは、他社の電子マネーと異なり独自のポイントプログラムがないため、ポイントの二重取りはできません。おトクにお買い物をしたい方は、ポイント付与率の高いカードを紐づけたり、カード会員優待サービスなどを活用したりすると良いでしょう。
なお、Google Payでは電源OFFでも使用可能ですが、Apple Payでは電源OFFでは使用できません。また、バッテリー切れの場合は両方で使用できません。
QUICPay(クイックペイ)の設定方法
スマートフォンでQUICPayを利用するには、事前の設定が必要です。以下2点を用意の上、設定作業を進めましょう。
- QUICPay対応のクレジットカード・デビットカードまたはプリペイドカード
- QUICPayに対応したスマートフォン※1※2
QUICPayが使えるカード発行会社一覧は、公式サイトをご確認ください。
- ※1iPhone:Apple Pay対応デバイス(iPhone 8以降、日本国内で販売されたiPhone 7またはiPhone 7 Plus)
- ※2Android:Android 7.0 以降かつFeliCa搭載端末のおサイフケータイ(R) アプリ 6.1.5以上
iPhoneの場合
iPhoneでの設定方法は、以下のとおりです。
- 1iPhoneの「ウォレット」アプリを起動(入っていない場合はApp Storeからインストール)
- 2「追加」または画面右上の「+」をタップ
- 3「クレジットカードなど」をタップして、追加したいカードをカメラで読み込むか、カード情報を手動で入力
- 4「続ける」をタップ
- 5画面の案内に従って新しいカードを追加
- 6カード発行元が情報を確認(カード発行元によっては、補足情報の提示や専用 アプリのダウンロードを求められる場合があります。その後、Apple Payでのカードの使用が承認されます。)
- 7規約を確認し、画面右下の「同意する」をタップ
- 8設定したカードの名称を確認して、「次へ」をタップ
- 9カードがウォレットに追加されていることを確認して、「完了」をタップ
- ※カードの種類により引き続き認証設定が必要な場合があります。
- ※以前利用していたクレジットカードを設定する場合は、手順(3)で「以前ご利用のカード」を押して追加したいカードを選択しましょう。
Androidの場合
Androidでの設定方法は、以下のとおりです。
- 1「Google ウォレット」アプリを開く(持っていない場合は、Google Playからインストール)
- 2画面下の「+ウォレットに追加」ボタンをタップ
- 3「クレジットやデビットカード」を選択
- 4「+新しいクレジットカードかデビットカード」を選択
- 5追加したいカード情報をカメラで読み込むか、カード情報やセキュリティコードなどを入力
- 6「続行」をタップ
- 7カード会社の利用規約を確認して、問題なければ画面右下の「同意する」をタップ
- 8「続行」をタップ
- 9画面の案内に従って、本人確認認証をおこなう
- 10追加したカードが表示されたら、画面右下の「OK」をタップして登録完了
キャッシュレス決済なら、最大20,000円キャッシュバックのライフカードがおすすめ
キャッシュレス決済には、QUICPayをはじめ、ほかにも多数存在します。ライフスタイルにあったキャッシュレス決済サービスを選ぶことで、より便利にお買い物を楽しめるでしょう。
ライフカードはQUICPayには非対応ですが、Apple Payに登録すればiD、Mastercard・JCBのタッチ決済、Google Payに登録すればiD決済に対応しています。またApple Payに登録した場合、iPhoneまたはApple Watchをタッチするだけで支払いが可能です。
さらに、ライフカードでは次のようなステージ制プログラムを導入しているため、クレジットカードを使うほどポイントをためやすくなります。
- 年間利用額50万円以上:翌年のポイント付与率が1.5倍に上昇
- 年間利用額100万円以上:翌年のポイント付与率が1.8倍に上昇
- 年間利用額200万円以上:翌年のポイント付与率が2倍に上昇
さらにライフカードでは、所定の条件を達成することで最大20,000円分のキャッシュバックを受けられるプログラムも実施中です。これからクレジットカードを作る場合は、ぜひチェックしてみてください。
支払いはかざすだけ!おトクで便利なQUICPay
QUICPayは「かざすだけで決済できる」便利なキャッシュレス決済の一つです。便利なだけではなく、クレジットカードのポイントも獲得できるうえ、カード会社によってはQUICPay利用者向けのキャンペーンも実施しているため、おトクに支払いが可能です。
便利なキャッシュレス決済を使いたいものの、よく利用するお店がQUICPayに対応していない場合や、日常的にApple PayやGoogle Payを利用してiD、Mastercard・JCBのタッチ決済を使う場合は、ライフカードがおすすめです。
新規申込で、最大20,000円が受取れるプログラムも実施しているため、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
- ※「QUICPay(クイックペイ)」および「QUICPay+(クイックペイプラス)」は、株式会社ジェーシービーの登録商標です。