カード払いの種類や使い方、注意点をわかりやすく解説

キャッシュレス決済のなかでも、クレジットカードは最も利用されている決済手段です。
クレジットカードには支払方法がいくつか用意されており、ご自身の状況に応じて選択できることがメリットのひとつです。
しかし、学生や新社会人のなかにはクレジットカードになじみがなく、選択できる支払方法や使い方などがわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、クレジットカード払いの種類や使い方、利用時の注意点をわかりやすく解説します。
クレジットカードの仕組み
クレジットには、「信用」という意味があります。利用者とカード会社の間で、「信用」に基づいた契約が結ばれ、カード会社が利用者に代わって一時的に代金を立て替える仕組みです。
クレジットカード払いでは、代金後払いで商品やサービスを購入できます。手元に現金が少ない場合でも購入できますが、言い換えれば、利用者はカード会社から借金をしている状態です。
クレジットカードの仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
締め日・確定日・支払日の違い
クレジットカードの支払いに関しては、締め日・確定日・支払日があり、それぞれの違いを理解することが大切です。
- 締め日:1ヶ月の間にカード会社へ到着した売上データを集計する締め切日
- 確定日:請求金額が確定する日
- 支払日:利用者がカード利用金額を実際に支払う日(引落日)
クレジットカードの利用金額は、毎月の締め日に集計されます。ただし、締め日までに利用した金額がそのまま請求されるわけではなく、実際の請求金額は締め日から一定期間後に設けられた確定日に確定します。
その後、利用者へ請求金額を通知し、利用者がクレジットカードの申込時に登録した銀行口座から引落しとなる仕組みです。
締め日・確定日・支払日は、カード会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
なお、ライフカードの場合、毎月5日が締め日になり、一定期間後に確定した金額が当月27日または翌月3日の支払日に指定の口座から引落しとなります。
クレジットカード払いの種類
クレジットカードには、以下のようにいくつかの支払方法が用意されています。
- 1回払い(一括払い)
- 2回払い
- ボーナス一括払い
- 分割払い(3回以上)
- リボルビング払い(リボ払い)
それぞれについて解説します。
1回払い(一括払い)
1回払いとは、毎月のカード利用金額を支払日に一括で支払う方法です。クレジットカードの支払方法によっては手数料がかかる場合がありますが、1回払いは原則として手数料がかからず、クレジットカード払いが可能なすべての店舗やサービスで利用できます。
ただし、毎月の支払日に支払う金額が大きくなるため、使いすぎには注意が必要です。なお、海外でのクレジットカード払いには、別途事務手数料が発生することがあります。
2回払い
2回払いとは、クレジットカードの利用分を利用月とその翌月の2回に分けて支払う方法です。支払いを2回に分けるため、1回払いよりも支払いの負担を軽減できます。
2回払いは、一般的に手数料がかからないことが多いですが、クレジットカードを利用する店舗によっては手数料が発生することがあります。
また、店舗やサービスによっては2回払いを利用できないこともあるため、事前に確認することをおすすめします。
ボーナス一括払い
ボーナス一括払いとは、毎年の夏または冬のボーナス月に一括で支払う方法です。支払日はカード会社によって異なります。たとえば、ライフカードの場合は以下のとおりです。
| 時期 | 取扱期間 | 支払月 |
|---|---|---|
| 夏季 | 12月16日~7月15日 | 8月 |
| 冬季 | 7月16日~12月15日 | 1月 |
ボーナス一括払いは、1回払いと同様に原則として手数料がかからないため、まとまったお金が手元に入る時期にクレジットカードの利用料金を支払いたい方におすすめの支払方法です。
分割払い(3回以上)
分割払いとは、クレジットカードを利用する際に3回以上の支払回数を指定して支払う方法です。
普段のお買い物は1回払いを利用し、冷蔵庫やテレビなどの高額なお買い物は分割払いを利用するというように、使い分けることも可能です。
ただし、分割払いを利用する場合は分割回数に応じた所定の手数料が発生し、その分を上乗せした金額を支払日に支払う必要があります。支払いの負担は一時的に軽減されますが、手数料がかかる点に注意しましょう。
なお、カード会社によっては、1回払いやボーナス一括払い後に、あとから希望の支払回数に変更できる場合もあります。
リボルビング払い(リボ払い)
リボルビング払い(リボ払い)とは、クレジットカードの利用金額や利用件数に関わらず、毎月ほぼ一定の金額を支払う方法です。リボ払いは、分割払いと同様に毎月の支払負担を軽減できることがメリットです。ただし、リボ払いに関しても手数料がかかるため、利用する際は注意しましょう。
なお、カード会社によっては、1回払いやボーナス一括払いを選択した後に、リボ払いに変更できる場合があります。
クレジットカード払いができる場所
クレジットカードは、さまざまな場所やサービスの支払いに利用できます。クレジットカードの代表的な利用シーンは以下のとおりです。
- 実店舗や施設(コンビニやスーパーなど)
- ECサイト
- 公共交通機関
- 高速道路
- 税金や各種料金の支払い
それぞれについて解説します。
実店舗や施設(コンビニやスーパーなど)
クレジットカードは、スーパーやコンビニ、レストラン、ショッピングセンターなどの実店舗や施設で利用可能です。
ただし、地方の店舗や個人が運営する店舗など、場所によっては現金払いしか対応していない場合があります。
クレジットカード払いは広く普及していますが、すべての店舗や施設で利用できるわけではないため注意が必要です。
クレジットカードが利用できる店舗や施設には、利用可能な国際ブランドやキャッシュレス決済手段をロゴで表示した「アクセプタンスマーク」が設置されています。
アクセプタンスマークは、店舗の入り口付近やレジ横などに設置されている場合が多いため、事前に確認しておきましょう。
ECサイト
クレジットカードは、多くのECサイトで利用できます。また、クレジットカードによっては、特定のサイトを経由してお買い物をすると、おトクにポイントがたまる場合もあります。
クレジットカードが利用できるかどうかは、基本的にWEBサイト内に記載されているため、事前に確認しましょう。
公共交通機関
クレジットカードは、公共交通機関の支払いに利用できます。たとえばJRの場合、場所によっては乗車券や指定席券、特急券などをクレジットカードで購入できる場合があります。
また、スマホにクレジットカードを設定し、タッチ決済で利用できる交通機関も増えています。
高速道路
多くの高速道路では、料金所や料金精算機でクレジットカードを利用できます。クレジットカード払いは、現金の受け渡しが不要なため、スムーズに支払いを済ませることができて便利です。
また、ほとんどのクレジットカード会社では、クレジットカードと一緒にETCカードの発行が可能です。
ETCカードがあればETCレーンを利用できるため、高速道路を頻繁に利用する方にはETCカードの申込みをおすすめします。
税金や各種料金の支払い
所得税や相続税などの多くの国税は、クレジットカード払いに対応しています。また、地方税に関しても、クレジットカード払いが可能な場合があります。
ただし、地方税は自治体によって納税可能な税目やクレジットカード払いの可否が異なるため、詳細は各自治体のWEBサイトで確認してください。
また、クレジットカードは、公共料金や携帯電話料金などの支払いにも利用できます。公共料金や携帯電話料金など、固定費の支払いにクレジットカードを利用すればポイントがたまるため、その分おトクになります。
クレジットカードの支払方法
ここからは、初めてクレジットカードを作る方に向けて、クレジットカードを使った決済の流れや方法を紹介します。
実店舗とECサイト、税金や公共料金の場合に分けて詳しく見ていきましょう。
実店舗でクレジットカード払いをする方法
店舗でのクレジットカード払いは、次のような流れです。
- 1決済時に販売店にカードを提示する
- 2支払方式を選択する(1回払い、ボーナス払い、分割払いなど)
- 3「スワイプ+署名」・「挿入+暗証番号入力」・「タッチ」のいずれかで決済する
購入金額や店舗によって、サインレスや暗証番号不要の場合もあります。タッチ決済対応マークがついているカードであれば、署名や暗証番号の入力が不要であるため、非接触での支払手続きが可能です。
ECサイトでクレジットカード払いをする方法
ECサイトでカード払いをする際は、次の手順で進めましょう。
- 1購入画面に進んだら、カード番号・有効期限などを入力する
- 2利用可能なカードか確認する
- 3支払方式を選択し、決済へ進む
複数のWEBサイトでIDやパスワードを使い回していると、万が一どこかで情報が流出した場合、クレジットカード情報も不正取得される可能性があります。パスワードの使いまわしは避け、定期的に更新しましょう。
また、ログイン時に通常のパスワード以外に複数の認証情報を求められる「2段階認証」を導入したWEBサイトを利用するのが安全です。
税金や各種料金をクレジットカード払いする方法
所得税などは、「国税クレジットカードお支払サイト」(国税のクレジットカード納付専用の外部サイト)を経由すれば、クレジットカードで納付手続きができます。ただし、納付税額に応じた決済手数料が発生するため、注意しましょう。
住民税などの地方税は、自治体によってルールが異なるため、居住する自治体へ確認が必要です。たとえば、「地方税お支払サイト」が利用可能な場合は、「納付書に印刷されたeL-QRを読み取る」または「eL番号を入力」して、支払方法の選択画面でクレジットカードを選択します。
電気や水道などの公共料金は、事前にクレジットカード情報を登録・申請することでクレジットカード払いが可能です。また、医療費に関しては、大中規模の病院を中心に、クレジットカードに対応した自動精算機の導入が進んでいます。
クレジットカードを利用する際の注意点

クレジットカードを利用する際、気をつけるべき8つのポイントをお伝えします。
店舗によって使える国際ブランドが異なる
国際ブランドとは、VisaやMastercard、JCBなど、世界中で利用できるクレジットカードのブランドをさします。
店舗によっては、一部の国際ブランドのみ対応している場合があります。たとえば、Visaのみ対応している店舗ではJCBのクレジットカードを利用することはできません。
複数のクレジットカードを作る場合は、異なる国際ブランドのクレジットカードを所有するとよいでしょう。
名義人以外のクレジットカードは利用できない
クレジットカードを利用できるのは名義人本人のみです。家族であっても他人名義のクレジットカードの利用はクレジットカードの規約違反となるため、注意しましょう。
規約に違反した場合、不正利用の際の補償を受けられなかったり、強制解約されたりする可能性があります。
なお、家族内でクレジットカードを利用したい方がいる場合は、家族カードの申込みをおすすめします。家族カードとは、契約者本人と生計を共にする家族に対して発行されるクレジットカードです。
申込資格はクレジットカード会社によって異なりますが、たとえばライフカードでは、「契約者本人と生活費を共にする18歳以上の家族」であれば、家族カードの申込みが可能です。
海外での利用は原則として1回払いのみ
海外でクレジットカードを利用する場合は、原則として1回払いとなります。
ただし、クレジットカード会社によっては、事前に申請することでリボ払いが可能になったり、1回払いを選択後に分割払いやリボ払いに変更できたりする場合があります。クレジットカード会社によってサービスは異なるため、事前に確認しておきましょう。
カード情報が漏洩しないよう管理する必要がある
クレジットカードの情報が盗み取られると、偽造クレジットカードを作成されたり、「なりすまし」の被害に遭ったりするリスクがあります。
WEB上での情報管理のためにできる対策は以下のとおりです。
- ウイルス対策ソフトウェアを利用し、OSなどを最新化する
- サイト上にカード情報を残さず、利用したサイトはログオフする
- 2段階認証など、より安全なサイトを利用する
なお、毎月のカード利用明細は必ず確認し、身に覚えのない利用履歴などがあれば、速やかにカード会社へ連絡しましょう。
暗証番号は第三者に推測されないようにする
盗難や紛失のリスクに備え、暗証番号は単純なものにしないように注意しなければなりません。
たとえば、生年月日、電話番号、連続した数字など、他人から推測されやすい暗証番号は避けましょう。推測されやすい番号を設定している場合は、万が一不正利用されたとしても補償されないケースがあります。
使いすぎには注意する
クレジットカードを使うとき、大きなお買い物でも手軽にできてしまうため、支払計画をしっかり立てることが大切です。
とくに、分割払いやリボ払いは、気がつかないうちに残高が増えてしまう傾向があります。利用明細などをこまめにチェックし、支出状況を把握するように心がけましょう。
支払いが滞るとカードが利用できなくなる
カード利用料金の支払いが延滞すると、その情報が個人信用情報機関に登録される場合があります。個人信用情報機関に残った情報は、新たにクレジットカードを作るときやローンに申し込むときなどに金融機関に確認されます。
延滞者として記録されていると、支払能力に不安があると判断され、クレジットカードの審査が通らなかったり、ローンを組めなくなったりする可能性があるため、気をつけましょう。
ポイントやマイルは有効期限が過ぎると失効する
クレジットカード払いのメリットとして、ポイントやマイルがたまる点が挙げられます。
しかし、一般的に、多くのマイルやポイントには有効期限があります。期限を過ぎると失効してしまうため、計画的に使いましょう。
初めてクレジットカードを作るならおトクなライフカードがおすすめ
ライフカードでは、入会後1年間はポイント1.5倍、お誕生月はポイント3倍になるなど、ポイントプログラムが充実している点が特長です。
また、学生の方は学生専用ライフカードの申込みが可能です。在学期間中は海外旅行傷害保険が付帯するうえ、海外ショッピング利用総額の4%キャッシュバックサービス※の対象です。卒業後も年会費が無料なので、留学や海外旅行を計画している学生の方におすすめのクレジットカードです。
- ※キャッシュバック金額の上限は、年間累計10万円となります。
- ※事前エントリーが必要です。
- ※インターネット海外サイト、国内免税店、機内販売は対象外となります。
入会後に所定の条件を達成することでおトクな特典がもらえる魅力的なプログラムもご用意しているため、ぜひお申込みをご検討ください。
使い方や注意点を知って、快適なクレジットカード生活を始めよう
クレジットカードは、お買い物をしながらポイントやマイルをためられる便利な支払手段です。しかし、使いすぎや情報漏洩などのリスクがあるため、気をつけながら利用しましょう。
学生専用ライフカードは、充実した生活をサポートするサービスを受けることができ、クレジットカード初心者でもあんしんして利用できます。
また、海外での利用を手厚くサポートする内容であるため、留学や海外旅行に行きたい学生にもおすすめです。これからクレジットカードを作る予定がある学生の方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
