クレジットカードの不正利用とは?
対策や対処法を解説

クレジットカードは、基本的にしっかりと管理していれば不正利用されるリスクを軽減できますが、
被害に遭う可能性がゼロになるわけではありません。
そのため、適切な管理に加えて、不正利用の被害を避ける方法や被害に遭った場合の対処方法を知っておくことが大事です。
本記事では、クレジットカードの不正利用の主な手口や、不正利用を見分ける方法、対策などを解説します。
クレジットカードの不正利用は情報漏洩が主な原因
経済産業省によると、2024年のクレジットカードの不正利用による被害額は555億円であり、過去最多を更新しました※。2020年と比べると2倍以上に増加しており、ここ数年で不正利用は深刻化しています。
不正利用の原因を見ると、最も多いのがWEB取引での「番号盗用」であり、被害額の92.5%を占める結果でした。
| 原因 | 割合 |
|---|---|
| 番号盗用被害 | 92.5% |
| 偽造カード被害割合 | 1.1% |
| その他不正利用被害割合 | 6.4% |
各クレジットカード会社は、こうした被害を防ぐために、セキュリティを高めるためのさまざまな取組みを行っています。また、不正利用のリスクを軽減するためには、利用者自身も対策を行うことが大切です。
クレジットカードの不正利用に使われる6つの手口
キャッシュレス化に伴い、不正利用の手口は多様化・巧妙化しています。 まずは、不正利用に遭わないためにも、主な手口を把握しましょう。
- フィッシング詐欺
- スキミング
- なりすまし
- 不正なECサイトや出会い系サイト
- クレジットカードの紛失や盗難
- クレジットカード会社を名乗る詐欺
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、金融機関やクレジットカード会社などを装い、無差別にメールを送信して偽サイトに誘導し、カード情報を盗む手口です。
誘導先では個人情報の入力を促す偽装ページが表示され、カード番号や暗証番号などを入力・送信してしまうと、カード情報が盗まれてしまいます。
万が一、カード情報が盗まれてしまうと悪用される可能性が高いため、日頃からの対策が欠かせません。なお、2024年のフィッシング詐欺の報告件数は約172万件であり、2020年の約8倍と急増しています。
スキミング
スキミングとは、クレジットカード情報を読取る専用の装置(スキマー)を使って、カードの磁気データを読取り、偽造カードにコピーする手口です。
近年では無線機能により、スキマーを回収せずに情報を入手できるものや、クレジットカードに接触せず、近づくだけで情報を取得できる機器も出現しています。
最近のクレジットカードはICチップが搭載され、情報が暗号化されているため、スキミングに対して高い防犯性能があります。
ただし、磁気ストライプを併用しているクレジットカードも存在するため、スキミングのリスクがなくなったわけではありません。
【関連記事】「スキミングとは?手口や防止対策、対処法を解説」
なりすまし
なりすましとは、不正に入手した第三者のカード情報を使い、本人になりすまして不正利用する手口です。
クレジットカードを利用したWEB上の取引は、カード番号や有効期限などを送信すると成立します。そのため、WEB取引の普及に伴い、なりすましの被害は増加傾向にあります。
クレジットカードの情報を入手する手口はいくつかありますが、主に以下のようなケースが挙げられるので、覚えておきましょう。
- 会計時や離席時などの第三者による盗み見
- 店舗従業員や同伴者によるスマホでの撮影
また、オンラインストアなどにカード情報を登録している場合、カード情報そのものが盗まれていなくても、不正ログインによって不正利用される可能性があります。
不正なECサイトや出会い系サイト
WEB上でクレジットカードを利用する際は、ECサイトやマッチング(出会い系)サイトを装った悪質な手口もあるため、注意が必要です。
| WEBサイト | 具体例 |
|---|---|
| 偽のECサイト | クレジットカードで支払いをさせて、実際には商品が届かない |
| マッチング(出会い系)サイト | 芸能人とメールするために有料出会い系サイトを案内され、入会金・ポイント購入費用などをクレジットカードで支払わせる |
また、芸能人を装ってDMやメールを送ってくるケースも増えています。
クレジットカードの紛失や盗難
クレジットカードの紛失や盗難によって、不正に利用されるケースも少なくありません。
たとえば、泥酔状態で意識のない人の財布からカードを窃取する仮睡盗という手口や、駐車場に停めていた車の中からバッグや財布を盗む手口などがあります。
クレジットカードが盗難に遭うと、そのまま不正利用される可能性が高まるため、カードの取扱いには細心の注意を払いましょう。
クレジットカード会社を名乗る詐欺
クレジットカード自体の不正利用とは別に、クレジットカード会社を名乗る業者がダイレクトメールやチラシなどで融資を勧誘し、金銭をだまし取る詐欺もあります。
具体的には、融資に際しての「保証金」や「返済能力の確認」などの名目で指定口座への振込みを指示され、実際に振込んでも融資されないというものです。
もし、不審な勧誘があった場合は、各クレジットカード会社に問い合わせるようにしましょう。
クレジットカードの不正利用を見分ける方法

クレジットカードの不正利用が疑われる場合は、本当に不正利用かどうかを見極める必要があります。以下、不正利用が疑われた場合に確認すべきことを紹介します。
- 身に覚えのある請求か確認する
- 支払先・金額が合っているか確認する
- 家族が利用していないか確認する
身に覚えのある請求か確認する
クレジットカードの不正利用が疑われた場合は、まず利用明細で日付を確認して、身に覚えのある請求かどうかを確認しましょう。
ただし、利用する店舗によっては処理に時間がかかり、クレジットカードの売上がすぐに計上されない場合があります。
このようなケースでは、実際にクレジットカードを利用した日付と利用明細に記載された日付にずれが生じることもあるため、注意が必要です。
特に、オンラインショッピングの利用や宿泊施設などの予約は日付がずれる傾向があります。
オンラインショッピングでは、購入した日に決済されるケースもあれば、商品発送のタイミングで決済が実行される場合もあります。
宿泊施設の場合も、予約日に決済されるケースもあれば、チェックイン・チェックアウトのタイミングに決済されることもあります。
そのため、あとから利用明細と照らし合わせて確認できるように、レシートの保管やオンラインショッピングの決済画面のスクリーンショットを保存しておくとよいでしょう。
支払先・金額が合っているか確認する
請求に身に覚えがあるかだけでなく、支払先と金額が一致しているかを確認することも大切です。
ただし、店舗によっては利用明細に記載される店舗名と、実際の店舗名が異なることがあります。特にECサイトやショッピングモール、ガソリンスタンドなどは異なるケースが多いです。
もし、利用明細に利用したことのない店舗名が記載されていた場合は、一度店舗のサイトやレシートなどを確認してみましょう。
家族が利用していないか確認する
ご自身がクレジットカードを使った覚えがない場合、家族が本人に無断で利用している可能性があります。念のため、家族にもクレジットカードを利用したか聞いてみましょう。
たとえば、以下のようなケースが挙げられます。
- 子どもが親のクレジットカードを勝手に使ってゲームの課金をした
- 家族が勝手にクレジットカードを使ってネットショッピングをした
なお、クレジットカードには、不正利用の被害額を補償する保険が付帯していますが、家族が勝手にクレジットカードを使った場合は原則として適用されません。
クレジットカードの不正利用を防ぐための対策
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、大前提としてクレジットカードをしっかりと管理することが大切です。そのほか、以下のような対策を行えば、不正利用の防止につながります。
- こまめに利用明細を確認する
- 推測されにくい暗証番号を設定する
- 本人認証サービス(3Dセキュア)を設定する
- サイトのURLに不審な点がないか確認する
- カードの利用通知が届くよう設定する
- ナンバーレスカードやエンボスレスカードを選ぶ
こまめに利用明細を確認する
クレジットカードの利用明細は、こまめに確認する習慣をつけましょう。会員専用サイトやスマホアプリを利用すれば、PCやスマホからいつでも利用明細の確認が可能です。
利用明細を確認することで、不正利用の早期発見につながります。クレジットカードは利用停止手続きができるため、発見が早いほど被害の拡大を防ぐことができます。
推測されにくい暗証番号を設定する
クレジットカードの暗証番号は、第三者に推測されにくい番号に設定し、厳重に管理する必要があります。たとえ家族であっても、暗証番号を教えてはいけません。
一般的に、以下のような番号を暗証番号に設定すると、不正利用のリスクが高まります。
- 本人や家族の生年月日
- 他のクレジットカードなどと同じ番号
- 電話番号
- 住所
- 車のナンバー
- 同一の数字や連続する数字(1111、1234など)
また、各種サービスのパスワードなどを設定する際も、推測されやすいものは避けましょう。なるべく長く、複雑なパスワードを設定することで、不正ログインによる不正利用を防ぎやすくなります。
本人認証サービス(3Dセキュア)を設定する
本人認証サービス(3Dセキュア)とは、オンラインショッピングなどの際にパスワードによる本人確認を行い、第三者による不正使用を防止するサービスです。
WEB上の一般的なクレジットカード取引は、カード番号やセキュリティコードの入力で完了しますが、本人認証サービスを利用すれば、支払いの際にカード情報に加えてパスワードが必要になるため、第三者のなりすましなどの不正利用を防止できます。
サイトのURLに不審な点がないか確認する
はじめて利用するECサイトなどでは、サイトに不審な点がないかを確認しましょう。
確認しておきたい主なポイントは以下のとおりです。
- URLが暗号化(SSL)されているか
- URL自体にスペルミスがないか、ドメインが正しいか
- 販売価格が市価と比べて大幅に値引きされていないか
- 支払方法がクレジットカードのみに限定されていないか
- 日本語の表記や文章表現に不自然な点がないか
特にWEB上でクレジットカード取引をする場合は、暗号化されているサイトを利用することが重要です。
「http://」から始まるURLは暗号化されていないため、オンラインストアを利用する際には、基本的には「https://」で始まるサイトの利用をおすすめします。
ただし、「https://」から始まるサイトであっても、必ずしも安全とは限らないため、少しでも不審な点があるサイトは利用しないようにしましょう。
カードの利用通知が届くよう設定する
クレジットカード会社によっては、カード利用時にメールで通知が来るサービスを提供しています。
このようなサービスを利用すれば、クレジットカードを利用するたびにメールで通知が届くため、不正利用があった際にすぐに気づくことができます。
提供サービスの詳細はクレジットカード会社ごとに異なるため、契約中のクレジットカード会社にこのようなサービスがあるか確認してみましょう。
ライフカードでは、「カード利用通知サービス」をご利用いただけます。カードが利用された際に、ご利用日時・ご利用金額・ご利用先をリアルタイムでお知らせするため、不正利用の早期発見につながります。
ナンバーレスカードやエンボスレスカードを選ぶ
盗み見による不正利用のリスクを低減するために、ナンバーレスカードやエンボスレスカードも検討しましょう。
| ナンバーレスカード | 券面にカード情報(カード番号やセキュリティコードなど)が印字されていないカード |
|---|---|
| エンボスレスカード | 凹凸加工がない(カード情報が表面に印字されていない)カード |
一般的なクレジットカードは、券面にカード番号やセキュリティコードなどの情報が印字されていますが、クレジットカード会社によっては、ナンバーレスカードやエンボスレスカードを提供していることがあります。
ナンバーレスカードではスマホアプリや会員専用ページ、エンボスレスカードではカードの裏面でカード情報を確認できる仕組みです。
ナンバーレスカードやエンボスレスカードを提供しているクレジットカード会社は近年増えているため、まだ持っていない方は検討してみるとよいでしょう。
クレジットカードの不正利用に遭った場合の対処法
万が一、クレジットカードの不正利用に遭った場合は、適切に対処することが大切です。以下、不正利用に遭った場合の対処法を紹介します。
①クレジットカード会社に連絡をする
クレジットカードの紛失・盗難や不正利用に気がついたときは、すぐに契約中のクレジットカード会社に連絡し、カードの利用停止手続きをしましょう。クレジットカード会社への連絡は早いほどよいため、連絡先を記載したメモなどを持ち歩くことをおすすめします。
②警察に盗難届や遺失届、被害届を出す
クレジットカードの紛失・盗難や不正利用に気がついたときは、クレジットカード会社に連絡後、警察署にも適切な届出をしましょう。
- 紛失・盗難:遺失届(盗難届)
- 不正利用:被害届
実際に犯人が捕まるかはケースバイケースですが、適切な届出をすればクレジットカードに付帯している補償を受けられる可能性があります。
また、遺失届を出しておくと、紛失したクレジットカードや財布が届けられた際に警察から連絡がくるため、あんしんです。
なお、不正利用に関して警察に相談したい場合は、警察相談専用電話「#9110」を利用できます。ただし、遺失届や被害届を提出する場合は、最寄りの警察署や交番での届け出が必要です。
【関連記事】「クレジットカードを紛失したときの対処法を解説」
③クレジットカードを再発行する
クレジットカード会社への連絡と警察への届出をしたあとは、クレジットカードの再発行の手続きも忘れずにしましょう。
一度利用停止したクレジットカードは、たとえ手元に戻ってきた場合でも利用再開できないため、再発行が必要です。一般的には、利用停止と一緒に再発行の手続きもできるケースが多いので、クレジットカード会社に確認してみましょう。
なお、再発行で届く新しいクレジットカードは、以前とカード番号が異なります。そのため、公共料金の支払いなどでクレジットカードを利用している場合は、登録変更手続きが必要です。
不正利用時の返金のタイミングと補償されないケース
クレジットカードは、不正利用の被害に遭った場合に損害額の補償を受けられる制度があります。クレジットカード会社によって異なりますが、基本的には届け出から60日前までの補償を受けられることが多いです。
適用条件は状況によって異なりますが、一般的にクレジットカードの紛失・盗難の場合は、補償を受ける際に警察への遺失届(紛失届)が必要です。
いっぽう、カード情報の流出などにより、クレジットカードが手元にある状態で発生した不正利用に関しては、一般的にクレジットカード会社への連絡のみで手続きできます。ただし、個別の事情によって異なる場合があるので、クレジットカード会社の指示に従いましょう。
なお、補償の内容や適用要件はクレジットカード会社によって異なります。
クレジットカードが不正利用された場合はいつ返金される?
不正利用の疑いを届け出ると、クレジットカード会社による調査が行われ、第三者による不正利用と認められた場合は請求が停止されます。
請求停止が間に合わなかった場合は返金されますが、返金のタイミングはクレジットカード会社や状況によって異なります。数ヶ月かかるケースもあるため、不安な方は詳しくはクレジットカード会社に問い合わせましょう。
クレジットカードの不正利用で補償されないケースは?
クレジットカードを不正利用されたとしても、補償されないケースがあります。主なケースは以下のとおりです。
- 他人(家族を含む)に貸与や譲渡したカードによって生じた場合
- 被害状況の調査に協力しない場合(書類を提出しないなど)
- 届出内容に虚偽がある場合
- 重要事項を告知していなかった場合
- 購入した商品が登録の住所に配送され、受領している場合
- 暗証番号やパスワードが使用された場合
前述したような、第三者からわかりやすい暗証番号を設定していたような場合は補償対象外となることがあります。また、補償を受けるためには一定期間以内の届け出が必要となるため、各クレジットカード会社の規約を読んで把握しておきましょう。
セキュリティや保障を重視したい方にはライフカードがおすすめ
ライフカードでは、「不正検知システム※」によるカード利用状況のモニタリングを実施しており、第三者に不正使用されている可能性が高いと判定した場合には、ライフカード側で取引を保留します。
また、カードの紛失・盗難などで不正利用に遭った場合、 届出から60日前までさかのぼって損害を補償する「カード会員保障制度」もあるため、万が一のときもあんしんです。
さらに、ライフカードでは、カード番号や氏名などの情報を裏面に記載し、カード表面には何も印字がないエンボスレスカードを採用しています。エンボスレスカードであれば、一般的なクレジットカードに比べて第三者による盗み見のリスクを軽減できるでしょう。
ライフカードは年会費無料で発行でき、セキュリティ面だけでなく、入会初年度はポイント1.5倍、お誕生月の利用はポイント3倍になるなど、ポイントもたまりやすいカードです。
また、所定の条件を達成することでキャッシュバックを受けられる魅力的な特典も用意しており、おトクにご利用いただけます。
セキュリティを重視しながら、クレジットカードでおトクにお買い物をしたい方は、ライフカードを検討してみてはいかがでしょうか。
- ※ お取引の保留にともなう以下のような対応は弊社ではいたしかねますので何卒ご了承ください。
・商品やサービス等の再購入手続き(限定商品・チケット予約等を含む)
・価格変動等による差額の補填
・ポイントの付与
・ライフカードや商品購入先への電話料金の補填
クレジットカードが不正利用されたときは適切に対処しよう
クレジットカードの不正利用の手口はさまざまであり、被害は年々増加傾向にありますが、普段から不正利用の対策をしておくことで、リスクを軽減できます。
クレジットカードは、キャッシュレスでお買い物ができたり、ポイントがたまったりと大きなメリットもあるため、しっかりと管理して便利に活用しましょう。
また、万が一不正利用の被害に遭っても、クレジットカード会社による補償を受けられる可能性があります。あらかじめ補償の適用要件を確認し、把握しておきましょう。
ライフカードでは、不正検知システムによるモニタリングや、万が一のときのカード会員保障制度があるためあんしんしてご利用いただけます。クレジットカードの保有を考えている方は、この機会にぜひライフカードの申込みをご検討ください。
