クレジットカードのカード番号とは?
流出防止方法を解説
経済産業省によると、クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレス決済の比率は年々伸びています。
クレジットカード利用の増加に伴い、不正利用の被害件数も増えており、一般社団法人日本クレジット協会の「クレジットカード不正利用被害の集計結果」では2023年の不正利用被害額は540.9億円と報告されています。
また、不正利用による被害のうち、番号盗用による被害額は504.7億円です。あんしんかつ安全にクレジットカードを利用するためには、カードそのものの管理だけでなく、番号の適切な管理も必要です。
今回は、クレジットカードに記載された番号の意味や、流出・漏洩を防止するための方法を解説します。ぜひ参考にして、クレジットカードをよりあんしん・安全に活用しましょう。
クレジットカードのカード番号とは?数字・桁数の意味を解説
クレジットカードのカード番号は、一般的に14〜16桁の数字で構成されています。
頭の6桁は発行者識別番号であり、国際ブランドの種類・カード発行元の会社・カードの種類(一般カード、ゴールドカードなど)についての情報が表示されています。
たとえば、最初の桁数(プレフィックス)が4の場合は「VISA」、34や37の場合は「アメリカン・エキスプレス」など国際ブランドごとに決まった数字が割り振られています。
7桁目以降の番号は個人識別番号です。カード所有者を識別するために割り振られているため、国際ブランドやカード発行元が同じであっても1枚ごとに異なります。
クレジットカードのカード番号はどこに記載されている?
クレジットカードのカード番号は表面に記載されていることが一般的ですが、最近では情報漏洩を防ぐ目的で裏面に記載されていることがあります。
また、クレジットカード本体にカード番号を記載しないものも増えてきました。カード番号が記載されていないクレジットカードは、クレジットカードの専用アプリや会員ページでカード番号を確認できます。
オンラインストアを利用するときはカード番号が必要なため、あらかじめ確認しておきましょう。
カード番号以外の記載内容
クレジットカード番号(会員番号)以外に記載されているのは、主に下記の内容です。
- 有効期限
- カード会員の氏名
- 国際ブランドマーク
- タッチ決済マーク
- サインパネル(署名欄)
- セキュリティコード
- 発行会社の連絡先
有効期限は、カードが利用できる期限であり、「月/年(西暦下2桁)」で記されています。
サインパネルに署名がないカードは利用できません。届いたらすぐにカード名義人本人がサインしましょう。
また、セキュリティコードとは、インターネット決済で不正利用を防ぐための3桁の数字です。ブランドによっては、カード表面に4桁で記載されている場合もあります。
ナンバーレスカード(番号なしクレジットカード)とは
ナンバーレスカードとは、カードの券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが記載されていないカードです。カード本体に番号が記載されていないため、「番号なしクレジットカード」と呼ばれることもあります。
カード情報は、アプリやWebで確認可能です。ナンバーレスカードは、盗み見による情報漏洩を防止する効果が期待できます。
クレジットカードのカード番号が必要な場面
クレジットカードのカード番号が必要となる場面は、主に下記のとおりです。
- 店舗で利用するとき
- インターネットショッピングで「クレジットカード払い」を選んだとき
- 公共料金の支払方法を「クレジットカード払い」を設定するとき
- 海外のホテルでチェックインするとき
オンラインストアでの商品の購入は、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードなどの入力が必要です。
公共料金など継続的な支払いにクレジットカードを利用するときや、カードの退会時や再発行時にもカード情報が必要になるため、気をつけましょう。
また、海外のホテルに滞在する際にもクレジットカード番号が必要です。多くの場合、チェックイン時に「預かり金(デポジット)」を支払うためにクレジットカードを提示し、ホテル側がコピーを取ります。
なお、デポジットは現金で支払える場合もあるようですが、ホテルによって支払方法が異なるので注意が必要です。また、デポジットは、チェックアウト時にクレジットカードに返金されます。
クレジットカードが番号変更されるケース
クレジットのカード番号が変更になるのは、主に次のようなケースです。
- 紛失・盗難に遭ったとき
- 不正利用の可能性があるとき
- カードのグレードが切り替わったとき
なお、カード会社によっては有効期限の更新、クレジットカードの破損、暗証番号の変更、名義変更によってカードが再発行される場合、カード番号自体は変わらないケースもあります。
クレジットカードのカード番号が流出した場合の対処法

クレジットカードの情報が流出し、不正利用されてしまう主な原因は下記のとおりです。
- フィッシング
- ネットショッピング詐欺
- 個人情報漏洩
- なりすまし
- スキミング
フィッシングとは、大手通販会社や金融機関など実在する企業を装ったメールを送り、添付されたURLにアクセスさせることでカード情報を盗む手口です。
ほかにも、カード自体を盗んで名義人として悪用する「なりすまし」や、ATMの挿入口に取り付けたスキマーからカード情報を盗む「スキミング」といった方法で流出するケースがあります。
万が一、クレジットカードを不正利用されたら、次のような方法で対処しましょう。
- クレジットカード会社へ連絡し、利用停止などの措置をとってもらう
- クレジットカード情報を登録している各サービスのアカウントのパスワードを変更する
- 不正アクセスされたアカウントと同じパスワードを、そのほかのサービスで使用している場合は、すべてのパスワードを変更する
- カード紛失時または盗難時に流失した場合、警察に遺失届・盗難届を出しておく
被害を大きくしないために、不正利用が発覚した時点で迅速に対応することが大切です。また、アカウントのログイン履歴にご自身以外のものがあれば、証拠としてログイン画面を保存しておきましょう。
クレジットカードのカード番号の流出・不正利用を防ぐ方法
ここで、カード番号が流出したり、不正利用されたりしないための対策を紹介します。
利用明細を確認する
不正利用された額が少ないと、被害に気がつかない場合があります。そのため、被害を最小限に抑えるには、こまめに利用明細を確認することが大切です。
明細の確認方法は、郵送による利用明細書(書面)と、Webサイトやアプリで閲覧できる電子明細の2種類あります。
一般的には、電子明細を選ぶと書面での利用明細書は発行されないケースが多く、紙媒体は有料のクレジットカード会社もあります。ご自身に合った方法を選び、カードの請求情報を正確に把握しましょう。
パスワードをきちんと管理する
パスワードを決める際のポイントは、できるだけ「複雑」で「長い」ものに設定することです。
氏名や生年月日などは第三者から推測しやすいため、設定しないように注意が必要です。また、複数のサービスでパスワードを使い回すのは避けましょう。
オンラインショッピングをする際は、公式サイトや公式アプリから利用するのが安全です。公式サイト以外の場合、安易にパスワードを入力しないように気をつけなければなりません。
心当たりのないメールに注意する
フィッシング詐欺に遭わないためには、送信元が不明なメール(URL)を安易に開いたり、クリックしたりしないように注意しましょう。
ご自身が利用しているクレジットカード会社や銀行の名前が入っていても、簡単に信用してはいけません。怪しいと感じたら、情報を入力する前に金融機関に問い合わせて確認してください。
タッチ決済(コンタクトレス決済)を利用する
タッチ決済は対応店舗・対応金額であれば、ご自身の手だけで対応が完結する決済方法です。コンタクトレス決済や非接触型決済と呼ばれることもあります。
最近はカードをそのままご自身で差込口に挿入するケースも増えていますが、店舗スタッフがカードを受け取って操作するシーンもまだまだ存在します。店舗スタッフにカードを渡すことに抵抗がある方は、タッチ決済を利用すると良いでしょう。
ただし、すべてのクレジットカードがタッチ決済に対応しているわけではありません。クレジットカードに横向きの電波のようなマーク(リップルマーク)があるか確認してみてください。
また、クレジットカードがタッチ決済に対応している場合も、店舗側に専用端末がないとタッチ決済は利用できません。店舗スタッフにタッチ決済に対応しているか尋ねてみましょう。
カード利用通知サービスに登録する
カード会社によっては、クレジットカードを利用するたびにメールやアプリでカード会員に連絡が届く「カード利用通知サービス」を提供していることがあります。不正利用にいち早く気付ける点もメリットです。
なお、「カード利用通知サービス」は登録制となっていることが一般的です。ご利用中のカード会社で提供している場合は、登録しておきましょう。
クレジットカードのカード番号に関するよくある質問
クレジットカードのカード番号について、よくある質問とその答えをまとめました。ぜひ参考にしてください。
Q.クレジットカードのカード番号を忘れたときの確認方法は?
ナンバーレスカードは専用アプリでカード番号を確認できます。しかし、クレジットカード券面に記載されているカード番号については確認できません。
印字がかすれたなどの事情でクレジットカードからカード番号が読み取れないときは、一度クレジットカードの利用を停止し、再発行してもらいましょう。
なお、クレジットカードの暗証番号は記憶する必要がありますが、カード番号はそもそも覚えておく必要はありません。しかし、オンライン上で決済するときなどは、カード番号の入力が必要です。券面もしくは専用アプリで速やかに確認しましょう。
Q.クレジットカードを再発行すると番号は変わる?同じ?
クレジットカードを紛失したなどの事情で再発行するときは、通常はカード番号が変わります。
しかし、カード会社によっては再発行の理由によって、カード番号が変わるケースと変わらないケースがあるようです。カード番号が変わったときは、クレジットカードでの引落しを設定しているサブスクリプションサービスなどのカード情報変更が必要になります。
Q.クレジットカードの更新時にカード番号は変わらない?
原則、クレジットカードの有効期限が切れて更新するときは、カード番号は変わりません。基本的にはカードの有効期限とセキュリティコードだけが変更されるため、新しいクレジットカードで確認しておきましょう。
セキュリティ重視で、おトクに使うならライフカード
ライフカードには会員があんしん・安全に利用できるように、下記の不正利用の対策制度があります。
- 不正検知システムの導入
- カード会員保障制度
不正検知システムでは、カードの利用状況をモニタリングし、不正利用の可能性が高いと判断されると取引を保留にします※1。
カード会員保障制度は、カードの盗難・紛失などで不正利用に遭った場合、 届出から60日前までさかのぼって損害を補償 する心強いサービスです※2。
また、カード表面に番号の刻印をしていないエンボスレスカード を採用しており、盗み見のリスクを低減できます。
さらに、ライフカードではポイントのためやすさも魅力です。初年度はポイント1.5倍、お誕生月の利用はポイント3倍になり、年間の利用金額が増えるほど翌年のポイント付与率が上がるステージ制のプログラムも導入しています。
さらに、ライフカードでは、入会後に所定の条件を達成することでおトクな特典がもらえるプログラムもご用意しております。新たにクレジットカードを作る予定のある方は、ぜひお申込みをご検討ください。
- ※1お取引の保留にともなう以下のような対応はライフカードではいたしかねますので何卒ご了承ください。
- ・商品やサービス等の再購入手続き(限定商品・チケット予約等を含む)
- ・価格変動等による差額の補填
- ・ポイントの付与
- ・ライフカードや商品購入先への電話料金の補填
- ※2詳しくはカード会員保障制度規約をご覧ください。
あんしん・安全に、便利なクレジットカードを利用しよう
クレジットカードはポイントがたまるうえ、オンラインショッピングも利用しやすいというメリットがあります。
しかし、不正利用や情報流出のリスクがあるため、クレジットカードを利用する際は、カード番号やセキュリティコードの扱いに気をつけましょう。
セキュリティを重視しつつ、ポイント還元のおトクさを求める人には「ライフカード」 がおすすめです。不正利用を検知するシステムや保障制度が充実しているため、あんしんかつ安全にクレジットカードを利用できます。